2016年08月03日 06:00 公開

「初潮」「閉経」遅い女性は長生きする?

米で1万6,000人の女性を追跡調査

 つい先日、日本人の平均寿命は男性が80.79歳、女性は87.05歳と過去最高を更新したことが厚生労働省から発表されたばかり。いまや90歳、さらに100歳まで長生きするお年寄りは珍しくない。どんな人が長生きするのか気になるところだが、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究グループが米国の閉経後の女性約1万6,000人を調べたところ、「初潮が遅かった女性」と「閉経が遅かった女性」は、初潮や閉経が早かった女性に比べて90歳まで長生きする可能性が高いことが示されたという。この調査結果は7月27日発行の米医学誌「Menopause」(電子版)に発表された。

閉経遅かった女性は全般的に健康状態が良好

 昨年(2015年)の人口推計によると、わが国の90歳以上の人口は184万人で、100歳以上の高齢者も6万人に上る。一方、米国でもわが国ほどのスピードではないものの、やはり社会の高齢化が急速に進んでおり、90歳以上の人口は現在約130万人。2050年までにその数は4倍になると予測されているという。

 研究グループは今回、「女性の健康イニシアチブ(WHI)」と呼ばれる調査に参加した女性のうち、米国に住むさまざまな人種の閉経後女性1万6,251人を2014年8月まで約21年間、追跡した。調査への参加時の年齢は69~81歳で、平均74.7歳だった。

 このうち55%(8,892人)が90歳まで長生きした。研究グループが分析した結果、初潮を迎えた年齢が12歳未満だった女性に比べ、12歳以上だった女性は90歳まで長生きする傾向が強いことが分かったという。また、閉経を迎えた年齢が40歳未満だった女性に比べ、50歳以上だった女性は、90歳まで長生きする可能性が約1.2倍であることも示されたとしている。

 研究グループは、これまでの研究で、初潮が遅かった女性の方が心臓病などの病気にかかりにくいこと、閉経が遅かった女性の方が全般的な健康状態は良いことなどを明らかにしており、こうしたことが女性の長寿にも関係している可能性があると指摘。また、初潮や閉経が遅かった女性は喫煙者が少ない傾向にあり、糖尿病の診断歴も少ない傾向にあったことから、こうしたことも長生きの要因となっていた可能性があるとしている。

(あなたの健康百科編集部)