2016年09月15日 06:00 公開

その不正出血、血液がんが原因かも

 月経以外の時に出血する不正出血は、多くの女性が経験しているはず。女性の体はデリケートなので、ちょっとしたストレスで女性ホルモンのバランスが乱れ不正出血することもある。しかし、中には病気のサインとして不正出血が起こることも。さまざまな病気が不正出血の原因になるが、血液がんもその1つとなりうることが、米テキサス大学の研究グループが行った研究結果で示された。1000人中4人弱と、ごくわずかな確率ではあるものの、血液がんの主症状として月経以外の異常な子宮出血が見られることがあるという。研究の詳細は、医学誌「Obstetrics & Gynecology」8月号(2016;128:357-363)に掲載されている。

不正子宮出血の38人全員が閉経前の若い女性

 不正出血を伴う病気には、子宮ポリープや子宮筋腫、クラミジアなどの性感染症、子宮内膜が子宮内以外の場所で増殖する子宮内膜症、子宮内で増殖する子宮内膜増殖症のほか、子宮体がん、子宮頸がんなどさまざまだ。

 今回の研究では、白血病、悪性リンパ腫、「前白血病」とも言われ白血病に移行するリスクの高い骨髄異形成症候群などの血液がんと不正子宮出血との関連を検討するため、2002年1月~2016年1月に血液がんの治療を受けた女性患者1万682人のデータを解析した。

 その結果、38人が主症状として不正子宮出血を訴えていた。不正子宮出血を訴えた38人の年齢中央値は34歳と若く、全員が閉経前だった。不正子宮出血以外の症状としては、倦怠感、呼吸困難または息切れ、傷口のない皮膚の内部組織の損傷、赤い点々が体に現れる点状出血、発熱などが見られた。

 38人中33人が貧血(平均ヘモグロビン値8.6g/dL)、34人が血液中の血小板が減少し出血しやすくなる血小板減少症(平均血小板数8万1000/ dL)だった。また、12人が感染症のリスクが増す好中球減少症で、白血球数が正常だったのは8人だった。

 そして、38人中33人が急性白血病、4人が慢性白血病、1人が骨髄異形成症候群と診断されていた。

 同研究グループは「若い女性に、新たに重度の不正子宮出血が出現した場合には、血液がんの可能性を疑ってみるべきだ」とコメントし、血液内科への紹介の必要性を強調した。

(あなたの健康百科編集部)

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