2016年10月06日 06:00 公開

妊活中の飲酒はほどほどに

飲み過ぎで妊娠力が低下

 「妊活」という言葉は、日常でも耳にする機会が多くなり、今ではすっかり定着した感がある。将来の妊娠に向け、体や生活を整えるなど、前向きな活動をすることを指す。妊娠を希望している女性はもちろん、今は希望していないけれど将来的には子どもを持ちたいと考えている女性や、パートナーにとっても、関心が高いテーマのはず。そんな中、妊活に関連した気になる研究結果が、デンマークのオーフス大学の研究グループによって報告された。妊活中にお酒をたくさん飲む女性は妊娠しづらい、というものだ。詳細は、医学誌「BMJ」(電子版)に掲載されている。

週14杯以上の飲酒で、妊娠の確率が18%低下

 今回の研究では、デンマークに住む21~45歳の女性で、不妊治療を受けていない妊活中の6,120人が調査の対象となった。自己申告により週ごとの飲酒量を調査し、妊娠前の飲酒量と妊娠の成立との関連について検討した。

 アルコールの量は、ビール330mL、ワイン(赤・白)120mL、デザートワイン50mL、ウイスキーやブランデーなどアルコール度数の高い蒸留酒20mLをそれぞれ1杯とカウントした。

 その結果、飲酒量(中央値)は週2杯。観察期間中に妊娠が成立したのは、4,210人だった。

 お酒を全く飲まない女性と比較した場合、週に4~13杯お酒を飲む人では、女性ホルモンの変動を伴う体の周期における「1サイクル当たりの妊娠の確率」が1%高かった。一方、週に1~3杯しか飲まない人では、「1サイクル当たりの妊娠の確率」が3%低く、週14杯以上飲む人になると18%低くなった。

 また、お酒の種類別に見たところ、ワインだけを週3杯以上飲む女性は、お酒を全く飲まない女性に比べて、「1サイクル当たりの妊娠の確率」が5%高かったが、ビールだけを週3杯以上飲む人は8%、蒸留酒だけを週2杯以上飲む人では15%、それぞれ「1サイクル当たりの妊娠の確率」が低下したという。

 同研究グループは、今回の研究結果について、「週14杯未満であれば、飲酒は受精率に影響しないようだ」としながらも、「妊娠のきわめて初期の段階では受精卵が不安定なため、妊娠を希望するのであれば、妊娠しやすい排卵期にはお酒を控えたほうがよさそうだ」とコメントしている。

(あなたの健康百科編集部)

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