NY最新健康事情
2016年11月16日 10:30 公開

NYのジュース・クレンズ(デトックス)

 夏にため込んだ毒をデトックス! 実りの秋にデトックス! とにかくデトックス! と、ニューヨーク(NY)ではすっかり定着したデトックス(解毒)。その強い味方がスムージーです。内臓をクレンジング(洗浄)するという概念から、「ジュース・クレンズ(juice cleanse)」とも呼ばれています。街角のスムージーの屋台もすっかり定着。1杯5~10ドル(約540~1,080円)と決して安くはないのですが、よく売れていました。また、「ジュース・クレンズ」と銘打ったパッケージは、通販サイトでもよく見かけます。

「デトックス」はもう死語!?

 いきなり余談ですが、日本ではまだまだ使われている「デトックス(detox)」という言葉は、「解毒」を表す英語「detoxification」の略。トキシン(toxin)、つまり毒を体から出すことを指します。でも、誰も「毒」なんて持っていないですよね? そんな思いがあり、最近、NYでは「デトックス」という言葉をほとんど耳にしなくなりました。私もあまり使っていません。その代わりに「細胞をきれいにする」「細胞を磨く」という言葉、「クレンズ(cleanse)」がよく使われています。

 さて、夫のダグは、私と結婚した3年前から、健康的に体重が10キロ以上落ちました。夫の周囲では「ハルコは、ダグに何をしたんだ?」と興味深々の様子。その秘密は...毎朝グリーンスムージーを飲み、寝る前にフォームローラー(ストレッチポール)を使って運動すること。たったこれだけ。とはいえ、飲まされ、運動させられ―といった方が正確かもしれませんが...(笑)。

 夫は49歳。化学者で仕事はほとんど座りっぱなしです。脚、腕は細いのに、おなかがしっかり出ていました。帰ってくるととても疲れていて、運動がかえってストレスになるような状況なのです。そこで、ストレスを感じずに、簡単なところから、徐々にライフスタイルを変えていくことを心がけています(夫改造プログラムはまだまだ続きます!)。

夫が10キロ減量したスムージーのレシピ

 ここでは夫が行っている朝のスムージーと運動をご紹介します。

 スムージーは、NYマンハッタンのキッチンスタジオで収録されている、現役医師による人気健康テレビ番組「The Dr. OZ Show」で紹介されたデトックスプログラムの一部を利用しています。英語を読める方は、番組公式サイトからご自分の好きなレシピを探してみてください。

<基本のジュースレシピ>
 以下から、1種類のフルーツ、2種類の野菜、1種類のオイル、1種類のプロバイオティクスベース食品を選んでジュースにする。
○フルーツ
ブルーベリー(1カップ)
フローズンミックスベリー(1カップ)
マンゴー(1/2カップ)
バナナ(1本)
大きめのリンゴ(1個)
○野菜
大きめのビーツ(1個)
ホウレン草(1カップ)
スイスチャード(フダンソウ)(1カップ)
アルグラ(ルッコラ)(1カップ)
スライスしたキュウリ(1/2カップ)
アボカド(1/2個)
○オイル
アーモンドバター(大さじ1)
ココナツオイル(大さじ1)
○プロバイオティクスベース食品
ギリシャヨーグルト(1/2カップ)+水(1カップ)
ケフィアヨーグルト(1/2カップ)+水(1/2カップ)
コンブチャ※日本の昆布茶とは違う発酵飲料(1/2カップ)+水(1カップ)

<健康的なスナック>
 ジュースを飲む前に食べると効果的。
(1)ワカモーレ(メキシコ風アボカドディップ):アボカド、ライムジュース、トマト、タマネギ、塩、コショウ、シラントロ(パクチー)を生のまま刻んで混ぜる

(2)ローストしたヒヨコマメ
(3)塩ゆでしたエダマメ

(4)ヒヨコマメやエダマメ、レンティル(レンズマメ)などを軟らかく煮て(好みでコンブやシイタケのダシを加えてもおいしい)、ブレンダー(ミキサー)でスープにし(すりつぶしてもOK)、後からミントや好みのハーブを加えてさらにかき混ぜ、鍋に戻し、軽く温めて出来上がりです。ハーブを加えることで、塩分を抑えることができます。
このほか、暖かくスパイシーな野菜スープもスナックにお勧め。

注意点:ブレンダー(ミキサー)を使って皮や繊維に含まれる栄養素などを残らず摂取すること、毎回フルーツ、野菜の種類を変えて作ることで、体の負担を抑え、安全にクレンズ(デトックス)できます。また、健康的なスナックを用意すること。アボカドで作ったワカモーレなどがお勧め。食物繊維、タンパク質、プロバイオティクス、安価、さらにクレンズ中でも元気で過ごせるメニューであることがキーポイントです。

 日本では手に入らない食品もありますので、「注意点」を参考にして、いろいろ試してみてください。

ブレンダーとストレッチポールはオススメの必需品

 ブレンダー(ミキサー)は、フルーツの繊維と野菜の皮を滑らかに砕いてくれる強力なものがオススメ。味も触感も全く変わります。高価な「VitaMix(ヴァイタミックス)」も有名なブレンダーですが、今NYのヘビーユーザーの間では「Ninja(ニンジャ)」が主流です。

 ストレッチポールは床に倒して仰向けに寝ます。背骨の上に直接乗らないように注意して。背骨の左右、どちらでもOK。乗ったら、片足ずつ足を上げて5回呼吸。バランスを取ります。腕も好きなように動かします。3年間、それだけ...。

 ストレッチポールを使った運動以外に時々、家の周りを二人で歩きます。30分から1時間。夫の普段の心拍数は70拍/分ほど。「止まらずに歩く」だけがルールで、歩き始めて15分後に100拍/分ほどの心拍数になります。ウオーキングは、楽しんで効果的に行うこと、合ったスニーカーと目を守るサングラスが大切です。

 3日間のクレンズと、安全で効果的な運動を組み合わせて、ヘルシーな食欲の秋を愉しんでください。

スタントン治子(すたんとん・はるこ)

 1967年、神戸市生まれ。1983年からインストラクター、トレーナーの仕事を開始。体が弱かった幼少期、股関節に障害を負った10代の経験から、体の構造、健康について学ぶ。1994年、東京にてパーソナルトレーニングサービス開始。女優・大竹しのぶさんや、ヴァージン・アトランティック航空元日本支社長(現香港エリアマネジャー)のポール・サンズ、チエコ夫妻ら多くの著名人・財界人にトレーニングを提供。2014年、結婚を期にニューヨークへ移住し、同地でもパーソナルトレーナーとして活動を開始した。「STANTON'S」代表、健康運動指導士、インド中央政府認定ヨガインストラクター。