2016年12月12日 06:00 公開

群発頭痛患者に高いうつ病リスク

「自殺頭痛」で生涯有病率UP

 頭痛のなかで最も激しい痛みといわれ、強烈な痛みのため「自殺頭痛」とも呼ばれる群発頭痛がある人が生涯のうちにうつ病を発症するリスクは、頭痛のない人に比べて約3倍に上るとオランダのマーストリヒト大学のグループがNeurology(2016; 87:1899-1906)に発表した。

慢性の人はさらに有病率高い

 群発性頭痛は1,000人に1人が患い、女性よりも男性に多く、特に働き盛りの20~40歳代男性に多くみられる。痛みのほか、目の充血や涙、鼻水、まぶたの腫れなどを伴うのも特徴。耐え難い痛みで、じっとしていられず、痛みを紛らわせるために動き回る人もいるという。

 同グループは、群発頭痛患者におけるうつ病と睡眠障害などのうつ病の原因因子について関係を検討した。国際的診断基準である国際頭痛分類第3版(ICHD-Ⅲ)により診断した群発頭痛患者462人と患者でない177人を対象にうつ病の評価を行った。

 解析の結果、群発頭痛患者グループは患者でないグループに比べ生涯を通じてのうつ病発症リスクが2.77倍高かった。群発頭痛の中でも、慢性的な頭痛を有する67人の患者は、反復性の頭痛のある394人の患者より生涯を通じてのうつ病有病率が高く、睡眠障害の訴えが多かったという。

(あなたの健康百科編集部)