2016年12月16日 16:00 公開

双極性障害者による美術展が開催

12月20~25日、世田谷美術館で

 精神疾患の一つとして知られる双極性障害(関連記事123)。この病気が原因で家庭や学校、会社などでトラブルに発展するネガティブな側面がある一方、ポジティブな側面として芸術的要素との関連性が指摘されている。画家のフィンセント・ファン・ゴッホも、この病気にかかっていたとされるアーティストの一人だ。自身も双極性障害者でありながら元プロカメラマンとしての顔を持つ双極たろう氏が、この病気のポジティブな側面を社会に発信しようと、美術展「双極美術館&TOKYO」を開催する。同氏を含む出展者7人はいずれもこの病気を抱えながら、アーティストとしての活動を続けているという。

双極性障害者らが「文化」発信

 双極氏が主宰する今回の美術展は、アーティストだけでなく、企画から運営まですべてを双極性障害者だけで行っていることが特徴だ。作品も、アマチュアやプロとして実績を持つ人たちのものを厳選した(写真)。

 近年、双極性障害者で構成される自助会は首都圏を中心に増加し、活動も活発化しているという。そうした活動を通じて、「同じ趣味を持つ当事者同士が一緒に何かを生み出しながら人生を歩む動きが活発化してきている」と同氏は話す。

 この動きを同氏は「双極文化」と呼ぶ。この病気に対する偏見や差別などの社会的問題の解決策を模索し、双極性障害者たちが社会の一員として活躍できる場を確保するため、双極性障害者自らが積極的に文化を発信することを指す。

 今回の美術展を、「当事者たちの自分探しや社会とのつながり方について実証実験する場」と同氏は説明。「この病気を持つ人たちの可能性を肌で感じてほしい」と結んだ。

◆双極美術館&TOKYO in 世田谷美術館
期間:2016年12月20日(火)~25日(日)10:00~18:00
  ※初日は12:00 OPEN、最終日は17:00 CLOSE
場所:世田谷美術館(東京都世田谷区砧公園1-2)区民ギャラリーB

料金:無料
公式サイト双極美術館&TOKYO

(松浦 庸夫)

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