2016年12月21日 10:30 公開

餅による窒息引き起こす"落ちベロ"チェック法

12月16日放送フジテレビ「その原因、Xにあり!」より

 お正月で怖いことといえば、お餅が喉に詰まって窒息することも一つに挙げられるだろう。お餅以外の食べ物でも詰まりやすかったり、水分を取るとむせやすかったりする人は要注意。こうした喉詰まりを招く要因として最近、"落ちベロ"が注目されている。舌の衰えが引き起こすもので、窒息だけでなく肺炎なども招くという。12月16日放送のフジテレビ系健康バラエティー番組「その原因、Xにあり!」では、"落ちベロ"の原因と予防法、さらにセルフチェックの方法が紹介された。

肺に落ちた食べ物は腐敗して肺炎招く

 お茶を飲んでむせたり、食べ物が喉につかえたりするなど、喉詰まりは一般に逆流性食道炎や扁桃(へんとう)の腫れ、脳卒中の後遺症などでも起こるといわれている。しかし、最近、新たな喉詰まりが増えていると、番組に登場した山西クリニック(東京都新宿区)の山西敏明院長が説明した。山西院長によると、喉に何の病気も見当たらないのに喉詰まりが起こるケースがそれで、原因は"落ちベロ"にあるという。

 "落ちベロ"は、医学用語では「低位舌(ていいぜつ)」といって、舌が何らかの原因で低い位置にある状態のこと。正常な舌は上顎に近いところに位置しているため、食べた物はスムーズに食道に入るが、"落ちベロ"の状態では気管の入り口にある弁が開き、食べた物が食道ではなく気管に入ってしまう(誤嚥=ごえん=)。特に、餅のような軟らかいものは気管の入り口をふさいでしまい、呼吸ができなくなる。

 窒息だけでなく、食べ物が肺に入ると消化されずに腐敗し、「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」を引き起こす原因となる。肺炎は日本人の死亡原因第4位、90歳以上では2位となる恐ろしい病気だが、高齢者の肺炎の7割以上が誤嚥に関係しているというデータもある。"落ちベロ"は危険な状態といえるのだ。その原因として、山西院長は「舌は筋肉の塊なので、筋力の低下と共に落ちベロは起こります」と説明した。

落ちベロチェック法と改善法

 番組ではさらに、"落ちベロ"かどうかをチェックする方法として「タタタテスト」が紹介された。10秒間で「タ」を何回言えるか数えるだけのテストで、タの回数が平均より少ない人は落ちベロの可能性があるという。年代ごとの理想の回数は以下の通りだ。

  • 76回以上......20~39歳
  • 74~75回......40~59歳
  • 65~73回......60~79歳
  • 64回以下......80歳以上

 続いて番組では、"落ちベロ"を改善するトレーニング法を紹介。それが「舌鳴らし」と「アイウベ体操」だ。この2つで舌を上に押し上げる「頤(オトガイ)舌筋」を鍛えることができるという。

 舌鳴らしは、舌を上顎に付けて舌打ちをするように音を出す。それを10回ずつ朝昼晩の1日3回行うこと。「舌の表面全体を上顎に極力くっつけるようにするのがポイント」と山西院長はアドバイスした。

 アイウベ体操はまず、「あー」と口を大きく開き、「いー」と口を大きく横に広げる。次に「うー」の口を強く前に突き出し、最後に「べー」と、舌を突き出して下に伸ばす。これを1セット10回、朝昼晩の1日3回行うといいそうだ。最近、どうもむせることが多いという方は実践してみてはいかがだろうか。

 次回放送は、年明け後の1月13日。「冬のお悩み 徹底解決2時間SP」と題し、お正月太りの改善法などが紹介される予定だ。

(萩原忠久)

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