潜入レポ!漫喫気分味わえる「akiba:F献血ルーム」

2017年01月04日 18:00 公開

潜入レポ!漫喫気分味わえる「akiba:F献血ルーム」

東京・秋葉原

 年末年始にかけて、肉や餅、おせち料理などを食べてぐっすり休み、栄養みなぎるわが体。しかし、血の気が多過ぎては冷静な判断に欠けるかも...そんなことを妄想し、30代前半男性の筆者が、献血で"瀉血(しゃけつ)"してみることに。今回訪れたのは、東京・秋葉原にある「本赤十字社 東京都赤十字血液センター akiba:F献血ルーム」。漫画喫茶気分を味わいながらの献血となりました。

ここはドコ? オシャレな献血センター

 土日祝日もオープンしている「akiba:F献血ルーム」。今回は土曜日に伺いたい旨を伝えると「予約したほうがいい」と勧められ、行く時間を申告していざ秋葉原へ。場所は、JR秋葉原駅電気街口から徒歩1分のところです。ちなみに行く前には、貧血を防ぐために食事と睡眠をよく取ること、との指導を受けました。

 エレベーターで5階に上がり、着いてビックリ。コスプレ風の展示が目に飛び込みます。また、フロアが100平方メートルはありそうな広さで、清潔感もいっぱいです。フロア内には献血をしにきた人たちが30~40人ほどいる盛況ぶりで、年齢層も幅広い。

 早速カウンターに行って受付をすると、所要時間20分の短い献血と、40分の長い献血があることを説明されました。「今日は人が多いので」と言われたので、短い献血をすることに。まずは指定の用紙に名前や年齢、住所などを記入します(後に身分証の確認あり)。

 その後、病気や渡航の経験などに関する問診に回答し、血圧を測ります。ちなみに、同ルームでは「全血献血」と「成分献血」の2種類の献血を実施しています。

全血献血=血液中の全ての成分を献血する方法。400ミリリットル献血と200ミリリットル献血がある
成分献血=血液中にある特定の成分だけを採血し、残りは全て体内に戻す方法。全血献血に比べて体への負担が少ないとされる。採血する成分によって「血小板成分献血」と「血漿(けっしょう)成分献血」がある

 次は医師による問診への回答の確認。それが済むと看護師のもとへ案内され、小さな針で2ccを採取し、血液の濃さや血液型を確認します。ここで貧血気味と判定されれば献血はできない模様。いったんフロアへ戻って水分補給します。血液の巡りを良くするためか、「温かいものを飲んでください」との指示を受けました。

ベッド台にはTV、フロアでは漫画読み放題

 いよいよ本番。テレビ付き(後頭部から音声流れる)のベッド台に寝そべって、先ほど2ccを採取したのと逆の腕で400ccの献血を実施します。「見なければよかったかも...」と思ったのが、看護師さんが手にする使い捨ての注射針。うわ、さっきより太い。絶対太い...。

 しかし、看護師さんもプロ。ササッと消毒液で腕を拭い、ほとんど痛みなく針を刺してくれました(※痛みの感じ方には個人差あり)。10分後、看護師さんと歓談しているうちに終了。献血にかかる時間は「人によって異なる」そうです。

 献血中、看護師さんに「献血センターはどんな風に運営が成り立っているか?」と聞いてみると、仕組みは割とシンプルでした。血液を提供する人は金銭的なメリットを受けない代わりに、血液検査が受けられます(結果の報告を希望すれば後日、自宅にハガキが郵送されます)。献血センター(日本赤十字社)は、採取した血液等を病院に提供して収入を得ます。病院も健康体の血液を得られるから万々歳。血液提供者、献血センター、病院の3者が、奉仕の心や利益、血液などそれぞれの需要を満たすことになるそうです。

 ちなみに、血液の売買が行われていた1950~60年代には、お金を得るため病気を隠して売血する人もいて、輸血を受けた患者が肝炎ウイルスなどに感染するというケースが頻発したそうです。直接的に金銭のやり取りが発生しない現在の献血スタイルは、より安全な血液を得るための最善の方法として選ばれたのでしょう。

 献血終了後は、ドリンクを飲みながらの休憩タイム。5分ほどフロアで休んでいるとスタッフの方が。アンケートの記入の催促とともに、献血記録を記入したカード、追加のパンフレット、フィギュアスケート・羽生結弦選手のクリアファイル、HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)に関する説明プリント、記念タオルなどを渡してくれました。

「それでは20~30分休憩してください」と言って去っていくスタッフさん。ここぞとばかりに、以前から読もうと思っていた漫画「ワンパンマン」を1巻から熟読しました。

 ふと気付くと30分を少し過ぎており、漫画は6巻まで読み進んでいました。どうやら自己判断で退出するようです。広々としたフロア、丁寧な口調で優しく接するスタッフたち、無料ドリンク、たくさんの漫画。下手な漫画喫茶よりずっと快適でした。しかし、くつろげるからといって、くれぐれも長居し過ぎないようにしましょう。

(取材・文・写真/蒼木学)

◆今回潜入したのはこちら
日本赤十字社 東京都赤十字血液センター akiba:F献血ルーム
東京都千代田区外神田1-16-9 朝風二号館ビル5階
03-3251-8201
※12/31、1/1はお休み
公式ページ:akiba:F献血ルーム

関連トピックス

関連リンク(外部サイト)