2017年01月13日 06:00 公開

納豆がやっぱり体にいい理由

岐阜大学・高山スタディより

 納豆は体に良いと言われるが、具体的にどういいのか?と問われると言葉に詰まってしまう。美肌、アンチエイジング、整腸作用、血栓症の予防、骨粗鬆症や更年期障害など女性ホルモン低下による症状の軽減、コレステロール値の改善など―世間で言われている納豆の効果をざっと上げただけでも、さまざまだ。このたび、納豆を摂ることで脳梗塞や虚血性心疾患などの心血管疾患の死亡率を低下させるとする研究結果を岐阜大学の研究グループが米医学誌「The American Journal of Clinical Nutrition」(オンライン版2016:Dec 7)に発表した。

納豆で脳卒中、虚血性心疾患の死亡リスクが低下

 本研究グループは、岐阜県高山市で行われた「高山スタディ」に参加した35歳以上の男性1万3355人、女性1万5724人を対象にし、1992年の調査登録時に大豆摂取量の調査を行った。約16年の追跡期間中に脳梗塞で677人、308人が虚血性心疾患で死亡するなど心血管疾患により計1678人が死亡した。

 すべての心血管疾患による死亡リスクと大豆タンパク、大豆イソフラボン、納豆以外の大豆製品からの大豆たんぱく質や大豆イソフラボンの摂取の間には有意な関連は認められなかった。一方で、納豆の摂取量とすべての心血管疾患の間には関連があり、納豆の摂取量を4グループに分けると、最も納豆を摂っているグループは最も少ないグループに比べて心血管疾患での死亡リスクが25%低下したという。

 また、脳卒中のリスクにおいて大豆たんぱく質を最も摂っているグループは25%、納豆を最も摂っているグループは32%それぞれリスクが低下していた。さらに、納豆を最も摂っているグループは虚血性脳卒中における死亡リスクも33%低下していたという。

 本研究によって、納豆を食べることで心血管疾患予防になることが示唆された。納豆が体に良いとされる具体例がまた一つ示されたといえよう。

(あなたの健康百科編集部)