2017年02月22日 06:00 公開

軽症ぜんそくへのステロイド吸入効果を確認

32カ国参加の国際共同試験からの報告

 ぜんそくといっても軽症だから特に薬は必要ないんじゃないか・・・・・・薬を毎日飲むほど重くないし・・・・・・と病院から出された薬をそのまま放置していたり、症状が出たときだけ薬を飲んだりしてはいないだろうか。ぜんそくは軽症間欠型、軽症持続型、中等症持続型、重症持続型の4段階に分けられ、軽症と重症では症状も治療も大きく異なる。軽症で自覚症状も軽かったりすると、病院から指示された薬や吸入薬をおろそかにしてしまいがちだが、このたび、軽症ぜんそく患者が低用量吸入ステロイド薬を投与することが効果的であると32カ国が参加した国際共同試験で明らかになり医学誌「Lancet」(2017 Jan 14;389)に発表された。

ステロイド吸入群は重症リスク、肺機能低下も小さい

 同グループは2年以内に軽症喘息と診断され、ステロイドを定期的に使用していない4~66歳の7138人を対象に、ステロイド吸入する群とその対照群(ステロイドではなく偽薬を吸入する群)に分け、1日1回、3年間吸入した。

  症状発現頻度により週2日超と2日以下(0~1日、1超~2日)に分類し、入院、緊急治療、死亡などの重症ぜんそくイベントまでの時間と肺機能の変化を調べた。登録時の症状発現頻度は週0~1日が2,184人、1超~2日が1,914人、2日越が3,040人だった。

 解析の結果、対照群に比べてステロイド吸入群は入院、救急治療、死亡などの重症ぜんそくになるまでの時間が明らかに長く、重症ぜんそくへのリスクは週0~1日群では0.54,1日超~2日群では0.60、2日超群0.57だった。また、気管支拡張薬投与後の肺機能低下も対照群に比べて小さかったという。

(あなたの健康百科編集部)