2017年03月01日 06:00 公開

定年まで仕事を続けるべきか?

女性はキャリアを一時中断した方が長期的に健康

 最近、出かけるのが億劫になった、疲れやすくなった・・・・・・人間は年を取ると誰でもどうしても身体に異変を感じたり、若い頃とちがう自分の体に気がついたりする。老化は自然なことで仕方ないことだが、老化とは違う「フレイル」をご存じだろうか? 生活に支障のない老化なら問題ないが、フレイルというのは加齢で筋力や活力が低下し活動力が落ちる状態で放置すると、要介護につながる、健康と病気の中間のような段階だという。このたび、働き方によってフレイルになるリスクに差が出ると英国の研究グループが医学誌オンライン版に発表した。

男性も65歳まで仕事をし続けるのが健康とは言えない

 同グループは、英国で2002年からおよそ50年間続けられる予定の高齢者を対象とした大規模調査の参加者の中から女性2,765人と男性1,621人を抽出した。

 調査は看護師がそれぞれの家を訪ねて面接と自己評価票の作成により行われた。2004~2013年の間におよそ6回の訪問が行われ、これまでの人生や雇用先、子ども、自分の子どもの頃の話や健康状態などについても聞き取りをおこなった。就職状況、退職年齢とフレイルについて検討した。

 フレイル指数については、日常生活、認知傾向、慢性疾患、うつ的状況、心血管疾患、転倒・骨折、関節置換など幅広い領域についてのおよそ60の項目について調査し、算出された。

 その結果、女性の場合、フルタイムで仕事し続けた人より、育児や介護など家族のために仕事を一時中断し、その後、59歳までパートタイムの仕事した人は60歳以後のフレイル指数が低く、専業主婦や仕事をしなかった人は、60歳の時点でのフレイル指数がかなり高いが、年齢とともに下がっていく特性があったという。

 また、男性の場合、フルタイムの仕事を49歳もしくは60歳で早く退職した人は、65歳までフルタイムで働いた人よりも、65歳の時点でフレイル指数が高くなったが、その後はゆっくりと減速していく傾向があった。

 一方で、男性は60~65歳までに仕事を辞める方がその後、フレイル指数を減速させるのに有利に思われ、退職の年齢までフルタイムの仕事を継続することは、長期的にみて健康に良いとは言えないという結果になった。

(あなたの健康百科編集部)

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