2017年03月28日 06:00 公開

風邪を引けない時に摂るべきは?

 仕事や試験、旅行など大事な予定を控え、「絶対に風邪を引きたくない」というタイミングがある。風邪にはビタミンCの補給がいいというのはよく耳にするが、この度、ビタミンDの摂取と風邪や気管支炎などの「急性気道感染症」に関する研究結果が出された。英国のロンドン大学などの研究グループによると、連日または週1回、サプリメントでビタミンDを摂取すると、急性気道感染症の予防に有効だという。研究の詳細は、2月18日発行の医学誌「BMJ」(電子版)に掲載されている。

25件の試験を解析

 研究グループは、ビタミンDのサプリメントが急性気道感染症にどのような影響を及ぼすかについて検討した過去の試験を統合的に解析した。

 解析したのは、これまでに行われた25件の試験で、0~95歳の1万1,321人が含まれていた。そのうち、1万933人分については、個別患者データが得られた。

 25件のうち12件の試験について、参加者はビタミンDサプリを毎日摂っていた。3件は週1回の摂取、7件は1~3カ月に一度まとめて摂取をしていた。残る3件は、毎日の摂取に加え、1~3カ月に一度の大量摂取もしていた。

 これら25件を解析したところ、ビタミンD摂取群では、ビタミンDサプリに似せた偽サプリメントを摂取した群に比べて、急性気道感染症のリスクが12%低下していた。

 続いて、大量摂取をしていなかった15件の試験について解析したところ、ビタミンD摂取群では、偽サプリメント摂取群に比べて、急性気道感染症のリスクが19%低下していた。その一方で、大量摂取をしていた10件の解析では、ビタミンD摂取による急性気道感染症のリスクに対する効果は見られなかった。

 さらに、このリスク軽減効果は、はじめに測定したビタミンDの充足具合を判定する「血清25-ヒドロキシビタミンD」の値が、25nmol/L未満と低値だった群で、25nmol/L以上と高値だった群より大きかった。

 研究グループは、「ビタミンDサプリメントの摂取は、安全に急性気道感染症を予防してくれる。とりわけ、ビタミンDが不足気味の人や、一度にまとめて大量のビタミンDを摂取しない人で高い効果が得られた」とコメントし、「今回の解析結果は、ビタミンDサプリメントの新しい可能性を示すものだ」と評価した。

 風邪対策には、ビタミンDのサプリメントがよさそうだ。水分補給、たっぷりの睡眠と併せて試してみるのもいいかもしれない。

(あなたの健康百科編集部)

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