2017年04月05日 06:00 公開

性の悩みに男女差くっきり

LGBT、性交痛、頻度などより踏み込んだ内容を調査

 男性は早漏、女性は絶頂感に到達できないことがセックスにおける最大の悩み―こんな調査結果がジェクス株式会社(大阪市)が実施した「ジャパン・セックスサーベイ」で分かった。セックスが10年以上ない女性が17%に上ることも判明。調査結果を報告した日本家族計画協会理事長で同協会家族計画研究センター所長の北村邦夫氏は「セックスは気持ち良かったらもうけもの、というくらいハードルを低くしないと、セックスレスはさらに進んでいくのではないか」と解説した。

インターネット調査に5,000人超が回答

 「ジャパン・セックスサーベイ2017年」はコンドームメーカーのジェクス株式会社の依頼を受けて、家族計画研究センターが実施した。

 対象は、全国の20~69歳の男女。2016年10月21~24日の4日間、web上で回答するインターネット調査を行った。47都道府県から均一にサンプリング、人口構成比に合わせて集計し、データ解析した。このため調査配信数5万3,915人に対し、有効回答数は5,029人(男性2,513人、女性2,516人)、回答率は9%に絞られた。

 同調査は2012年、2013年に引き続き3回目。今回の調査では、初めてLGBTを考慮して「性愛(恋愛)の対象」について広く質問。また、セックス経験や頻度、避妊、性交痛などに加え、セックスの悩みなど、より踏み込んだ内容を質問した。

セックスの目的に男女差

 調査の結果、レズビアンは0.4%、ゲイは1.6%、バイセクシャルは男性1.3%、女性0.8%だった。これまでのセックス経験は、男性の86.7%、女性の90.6%が「ある」と回答。20歳代、30歳代、50歳代では男性より女性の経験率が高かった。

 セックスをする目的は、男性は「性的な快楽のため」が69.2%、「愛情を表現するため」が60.2%。女性では「愛情を表現するため」が62.5%、「ふれあい(コミュニケーション)のため」が47.3%で、男女の意識の違いが明らかになった。

 「セックスのときに痛みを感じることはありますか」の問いに、67.0%の女性が「痛い」と回答。特に20~30歳代で7割を超えた。北村氏は「一般的に中高年になると潤いが少なくなるために性交痛が生じると考えられているが、若い世代でも多かった。性交の経験不足もあるが、妊娠したらどうしようという不安があるのに、避妊が男性任せになっていることが痛みを起こしている可能性も考えられる」と述べた。

男性の悩みは「挿入時間や射精までの時間が短い」が最多

 セックスの悩みについては、「特にない」が男女ともトップ。具体的な悩みを見ると、男性は「挿入時間が短い・射精までの時間が短い」が35.8%で最も多かったが、パートナーの早漏について悩む女性は9.1%にとどまった。

 一方、女性の悩みのトップは「オーガズム(絶頂感)に達することができない」22.5%だったが、男性では4.5%にとどまり、男女で悩みの内容の違いが浮き彫りになった。

 北村氏は「早漏かどうかは関係性の問題。何分以下が早漏という定義はなく、たとえ1分でも女性が満足すれば早漏ではない。オーガズムを感じなければいけないと考えている女性も多いようだが、(マスターベーションではなく)セックスで毎回オーガズムを得ようとすること自体に無理がある」と述べた。

こうでなければという思い込みが強すぎる傾向も

 セックスの頻度に関しては、セックスレスの定義である1カ月間だけでなく、この1年間のセックスの頻度についても質問。男性の43.5%、女性の47.6%が「結婚相手あるいは特定の恋人とこの1年間全くない」と回答、「年数回程度」を合わせると、それぞれ62.4%、65.0%がセックスレスであることが分かった。

 さらに1年間全くセックスがない人に、何年間続いているかと聞いたところ、男性の14.6%、女性の17.0%が10年以上と回答した。

 これらの調査結果について、北村氏は「セックスはこうでなければいけないという思い込みが強過ぎて、セックスに対するハードルが高くなっているのではないか。そもそも他人との行為でそう簡単に気持ち良くなれるわけがない。セックスは気持ち良かったらもうけもの、というくらいハードルを低くしないと、ますますセックスレスが進んでいく可能性がある」と話した。

(中山あゆみ)

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