2017年04月10日 06:00 公開

妊娠初期の太り過ぎと出生児への影響

スウェーデン、妊婦約142万人の調査報告

 女性は妊娠前も後も体重が気になる。つわりで食べられず、やせ過ぎるのも良くないが、食欲に任せて食べ過ぎ、太るのもよろしくない。そんな妊婦の体重について、このたびスウェーデンから少し気になる研究が報告された。妊娠初期の太りすぎが胎児に影響を与えるという研究報告だ。妊娠初期の母親の肥満が、生まれてくる子どもの脳性麻痺のリスクに関連していると、研究グループが医学誌「JAMA」(2017:317:925-36)に発表した。

過体重と肥満は脳性麻痺のリスクに

 妊娠中の母親の過体重と肥満は早産、新生児仮死関連の合併症、先天奇形と関係する。そのため、脳性麻痺のリスクを高める可能性があるが、このリスクに対する母親の過体重および肥満がどの程度だと影響を及ぼすのかなどは明らかになっていない。

 同グループは、1997~2011年に出産した女性の妊娠初期のBMIと出生児の脳性麻痺との関係を検討した。平均7.8年の追跡で142万3,929児のうち3,029児が脳性麻痺と診断された。

 母親のBMIは18.5未満(低体重)が2.4%、18.5~24.9(普通体重)が61.8%、25~29.9(過体重)が24.8%、30~34.9(肥満クラスⅠ)が7.8%、35~39.9(肥満クラスⅡ)が2.4%、40以上(肥満クラスⅢ)が0.8%であった。

 その結果、10,000児当たりの脳性麻痺発症は、低体重群が2.58児、普通体重群が2.35児、過体重群が2.92児、肥満クラス1群が3.15児、肥満クラスⅡ群が4.00児、肥満クラスⅢ群で5.19児であった。

 普通体重群と比較して、過体重群で1.22、肥満クラスⅠ群で1.28、Ⅱ群で1.54、Ⅲ群で2.02倍となったという。

 この結果は、脳性麻痺児全体の71%を占めた正期産児(37週~41週の間に出生)でのみ有意で、早産児(37週未満で出生)では有意な関係は見られなかった。

(あなたの健康百科編集部)