2017年05月24日 06:00 公開

陣痛タクシーをご存じですか?

無料登録で「マタニティギフト」も届く

 新しい命の誕生は家族にとっても何より待ち遠しいが、妊婦さんにとってはその嬉しさにも、一抹の不安がつきまとう。特に陣痛が始まった時に誰も家にいなかったら?病院には誰が連れていってくれるの?タクシーは呼べばすぐに来るのか?といった不安は、核家族で住んでいることが多い都心ではなおさらだ。このたび、かねてから株式会社日本交通が提供している「陣痛タクシー」のサービスがさらに強化された。「陣痛タクシー」を登録すれば無料でオムツ、ほ乳瓶、カフェインレスコーヒー、シャンプー、布絵本、洗濯用石けんなどの詰まった「マタニティギフト」を妊婦さんに届けるサービスを開始するという。

家と病院にかかる大きな架け橋「陣痛タクシー」

 2012年5月にスタートした「陣痛タクシー」はお迎えの場所、かかりつけ病院、出産予定日などを事前に登録することで、通院時や陣痛時に慌てずに気軽にタクシーをよぶことができる。サービス開始以来、2017年3月時点の累計登録者数は12万人。東京都内の妊婦さんおよそ3割がこのサービスに登録しているという。

 成城木下病院(東京都世田谷区)の木下二宣院長によれば、陣痛が起きてから病院に来るまでの不安や悩みについては、患者さんからよく相談をうけるという。「都心では核家族化により、2世帯、3世帯で住んでいる妊婦さんはまれ。そんな中、急な陣痛時でも対応してもらえる『陣痛タクシー』は妊婦さんにとっても心強い」と話す。

 木下院長は「産婦人科医として新しい生命、新しい家族が誕生する事を喜びの瞬間と感じているが、それにつなげていくためには妊婦さんの緊張を解きほぐし、不安を乗り除くこと、安心感を与えることが大切」で「『陣痛タクシー』はその安心を運ぶ、家から病院までの大きな架け橋になる」という。妊婦さんだけでなく、「医師にとっても大きな喜び、感謝すべき存在」と話す。

フィンランドの「マタニティボックス」をヒントに

 「陣痛タクシー」への取り組みが6年を迎えるにあたって、「何かもっと役立つことができないか」と考えたと、日本交通株式会社代表取締役会長の川鍋一朗氏は話す。自身も3児の父親であり、陣痛タクシーも三度経験。そのたびに「生まれてきた子どもに合う商品の情報」を自力で集めるのは大変だと感じたという。

 そんな時、北欧のフィンランドで社会福祉サービスの1つとして妊婦さんに無償で提供される「マタニティボックス」の存在を知った。赤ちゃんが誕生してからおよそ1年間に使用する物品が詰め込まれ、このボックスによってフィンランドの乳児死亡率は低くなったのだ。これをヒントにすれば、もっと役立ち、さらには「日本の少子化問題をなんとかできるのではないか」と考え、「マタニティギフト」の構想を練ったそうだ。

 今回、趣旨に賛同した14企業に商品を提供してもらい、「陣痛タクシー」に登録すると無料で出産や子育てに役立つグッズ、緊急連絡先や子どもの事故防止情報などをまとめたファイルをオリジナルの発送用ボックスに梱包した「マタニティギフト」が手元に届く、「陣痛タクシープロジェクト」をスタートさせた。

 妊婦さんにとって安心でお得なこのプロジェクト。「陣痛タクシー」に登録し、あらかじめ通院時やもしもの陣痛時の手配をしておけば、素敵な「ギフト」が手元に届くのだから一度で二度美味しい。

マタニティギフトについて
●対象:「陣痛タクシー」へ登録いただいた方
●提供開始日:2017年6月1日(水)より順次提供開始
●提供エリア:東京都内23区、東京都武蔵野市・三鷹市
●配送日数:陣痛タクシーの登録完了から約3週間
●各企業提供アイテム
オムツ、全身シャンプー、哺乳瓶、カフェインレスコーヒー、食品宅配、教育サービス、お水、家事代行サービス、タオルハンカチ、救急の連絡先/子どもの事故防止情報などが入った育児ファイル
※上記アイテムの中から7~10点を配送用ボックスに梱包しお届け
※アイテムの組み合わせはボックスごとに異なる

陣痛タクシーについて
●サービス提供開始 :2012年5月より開始(今年で6年目)
●サービス対象エリア :東京都内23区、東京都武蔵野市・三鷹市
●料金 :メーター料金+お迎え料金(410円)
※深夜・早朝時間帯(22時~5時)は割増料金
※20分を超えるお時間指定は、別途予約料金410円
●登録方法 :お迎え場所、かかりつけ病院、出産予定日などを事前に日本交通ホームページ上からご登録いただくことで、日頃の通院時はもとより、陣痛時も慌てず・簡単にタクシーを呼ぶことができます

(あなたの健康百科編集部)