2017年07月05日 06:00 公開

卵管造影検査の使用薬剤によって妊娠率に差

油性造影剤で妊娠率、出産率がUP

 卵管はただの「管(くだ)」ではない。排卵した卵子を受け止め、時に膣から入ってきた精子との受精の場となり、受精卵を子宮内部まで運ぶ「機能する管」である。不妊の約3割が卵管に原因があるといわれ、卵管に詰まりや癒着があると妊娠できないため、不妊の原因を見つけるために行われる検査が子宮卵管造影検査だ。この造影検査後の妊娠率は、油性造影剤を使用した方が水溶性造影剤を使用するより高くなると、オランダの研究グループが医学誌「NEJM」(376(21):2043-2052)に発表した。

妊娠率は油性で39.7%、水溶性で29.1%と明らかな差が

 不妊女性では子宮卵管造影後に妊娠率が高まることが報告されているが、使用する造影剤のタイプが治療効果に影響しているかは不明である。

 同グループは、オランダの27の病院で不妊治療中の1,119人の女性を対象に、子宮卵管造影時に油性造影剤を使用する557人と水溶性造影剤を使用する562人に分けた。検査後、カップルに対する妊娠指導または女性に対する子宮膣内精子注入を行った。

 6カ月以内の妊娠継続率を調査した結果、妊娠継続率は水溶性では29.1%、油性では39.7%となり、出産率は水溶性では28.1%、油性では38.8%と明らかな差が見られたという。

(あなたの健康百科編集部)