2017年07月25日 06:00 公開

あのスマホゲームで、座りっぱなしから脱却

 「ポケモンGO(ゴー)」が日本で発売されて1年。ポケモンGOは、スマートフォンのGPS機能を使用して、実際にいろいろな場所を歩いてポケモンを捕らえながら遊ぶゲームだ。発売当初は、子どもから大人まで大ブームを巻き起こした。その一方で、公共マナーが守れないなどの問題点も指摘された。そんなポケモンGOだが、このほど、米国の州立ケント大学の研究グループから、ポケモンGOは実際に運動を促進しているとの調査結果が報告された。詳細は、6月発行の「Games for Health Journal」(2017;6:165-170)に掲載されている。

歩行時間が延び、座っている時間が短縮

 研究グループは、ポケモンGOをダウンロードする前後で、若者の歩行時間または座って過ごす時間がどのように変化したかを調査した。

 対象は、2016年9月に、ポケモンGOのアプリを自分のスマートフォンにダウンロードした大学生358人(平均年齢19.8歳、女性187人)とした。身体的な活動量を評価する際に用いる「国際標準化身体活動質問表(IPAQ)」を使って、歩行時間と座って過ごす時間について調べた。

 対象者には、①ポケモンGOをダウンロードする直前の週(開始前)、②ポケモンGOをダウンロードした最初の週(開始直後)、③調査を終了した週(終了時)―の3つの時点での歩行時間と坐位時間について自己申告してもらった。

 開始前の歩行時間は、平均108.5分/日だった。それに比べて、開始直後および終了時の歩行時間の平均は、それぞれ218.6分/日、182.7分/日と、明らかに延長していた。

 また、座って過ごす時間は、開始前には346.6分/日だったのに対して、開始直後と終了時の坐位時間は、それぞれ261.7分/日と284.3分/日だった。

 こうした傾向に、男女による差は見られなかった。

 研究グループは、今回の結果について「ポケモンGOをすることで、自己申告による歩行時間が増え、座って過ごす時間が減った。このようなゲームは、身体活動を活発にするとともに、座りっぱなしになることを防ぐのに有効だ」とコメントしている。

 ゲームを楽しみながら健康づくりができれば一石二鳥。ただし、マナーを守ることが大前提であることは間違いない。

(あなたの健康百科編集部)