2017年07月27日 06:00 公開

米国成人はどれくらい歩いている?

 歩くことは健康にもダイエットにもいい―これは、誰もが認めるところだろう。ただ、どれほどの人がそれを実践しているのか。特に、極端な車社会である米国の動向は気になるところだ。米疾病対策センター(CDC)は6月30日、2005~15年の国民健康聞き取り調査(National Health Interview Survey)の結果を発表。それによると、歩くことを実践している成人は男女とも増加傾向にあるが、男性は2010年以降の伸びが鈍化しているという。

2010年以降、男性ではわずか1%増

 米国成人で、ガイドラインで推奨されている運動レベルを達成できているのは半数にすぎない。ほとんどの人にとって、最も手軽に活動レベルを高められる手段は歩くことである。2010年に行われた同調査では、「過去7日間に、10分以上移動やレジャーのために歩いた」と答えた成人は、2005年の調査時から6%増加したが、この傾向が続いているのかどうかが注目されていた。

 今回の発表によると、「歩いた」と回答した人の割合は、女性では2005年から2015年にかけて明らかに増加していた(2005年57.4%、2010年62.5%、2015年65.1%)。それに対して男性では、同期間全体では増加したものの、2010年から2015年にかけては横ばいだった(2005年54.3%、2010年61.8%、2015年62.8%)。

「歩行」にも存在する格差、いかに克服するか

 歩行の実施率には、社会的な格差が存在することも明らかとなった。非ヒスパニック系黒人や高校卒業以下の学歴の人で、実施率が最も低かったのだ。さらに、学歴による差は男性で長期的な影響が見られ、歩行の実施率は大卒者では着実に増加しているが、低学歴者では横ばいとなっていた。

 今回観察された歩行をめぐる格差を減らすにはどうすればよいか。CDCは「社会経済的弱者やマイノリティーが歩行しやすくするためには、歩道を整備するなど、安全性と地域サポートの質を向上させるような策を講じ、それを実践していくことが重要だ」としている。

(あなたの健康百科編集部)