2017年08月17日 06:00 公開

「低脂肪」に落とし穴!? 摂り過ぎに注意

低脂肪乳製品の多量摂取が、パーキンソン病のリスクにも

 「脂肪イコール悪」というイメージはいまだ根強く、健康やダイエットを意識している人にとって、「低脂肪」は魅力的なワードだ。低脂肪とそうでない商品が並んでいたら、迷わず「低脂肪」を選ぶという人も少なくないだろう。そうした中、米国のハーバード大学公衆衛生大学院の研究グループが、気になる研究結果を発表した。スキムミルクや低脂肪牛乳などの低脂肪乳製品を多量に摂取することが、パーキンソン病のリスクになりうるというのだ。研究の詳細は、7月4日発行の医学誌「Neurology」(2017;89:46-52)に掲載されている。

スキムミルクと低脂肪牛乳の摂取で39%のリスク増

 今回、研究グループは、米国内で実施された2件の大規模疫学研究―①Nurses'Health Study(対象は看護師8万736人、追跡期間26年)と②Health Professionals Follow-up Study(対象は医療従事者4万8,610人、同24年)―のデータを用いて、乳製品の摂取量とパーキンソン病の発症との関連について調査した。

 その結果、低脂肪乳製品の摂取はパーキンソン病の発症リスクと関連し、低脂肪乳製品を1日3サービング(1サービングは約240mL)以上摂取するグループは、摂取しないグループに比べて、パーキンソン病を発症するリスクが34%上昇した。

 スキムミルクと低脂肪牛乳に限定すると、1日3サービング(1サービングは約240mL)以上摂取するグループは、摂取していないグループに比べて、パーキンソン病の発症リスクが39%高まった。

 研究グループは、「なぜ、スキムミルクや低脂肪牛乳を摂るとパーキンソン病のリスクが上昇するのか、その仕組みを解明するにはさらなる研究が必要だ」としている。

(あなたの健康百科編集部)