2017年09月01日 06:00 公開

世界の2人に1人以上がピロリ菌に感染

アフリカでは約7割が感染との報告

 ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)は、胃粘膜に生息し、胃潰瘍やがんの発生に関与すると考えられている。近年では、下水道などの衛生施設の改善や除菌法によって感染率にも変化が見られている。このたび、国際共同研究グループが、世界の全人口の半数以上が既に感染していると推定されると、医学誌「Gastroenterology」(2017; 153: 420-429)に発表した。

スイスでは2割、ナイジェリアでは9割と感染率に大きな差

 研究グループは、1970年から2016年に報告された62カ国の184の研究を解析対象とし、推定感染率を検討した。

 その結果、ピロリ菌推定感染率は地域的にはアフリカが70.1%と最も高く、オセアニアが24.4%と最も低かった。

 国別の感染率では、スイスの18.9%からナイジェリアの87.7%まで大きな差があった。日本に関しては11の研究報告から51.7%と推定された。その他の東アジア地域では、中国が55.8%、韓国が54.0%、台湾が53.9%と推定された。

 推定感染率から算出した2015年の世界のピロリ菌感染者は約44億人で、73億人と推定される世界人口の半数を超えていたという。

(あなたの健康百科編集部)