2017年09月13日 06:00 公開

陰毛処理で4人に1人が傷トラブル

陰毛全体を除毛する人は特に注意

 米国では、陰毛の処理を行っている最中、または処理後の傷害が、2002年以降の9年間で約5倍に増加したと推定されている。このたび、米国のカリフォルニア大学などの研究グループが、陰毛処理に関連するトラブルのリスクが高い人の特徴を明らかにするため、米国成人を対象に陰毛処理に関連するトラブルについてウェブ調査を行ったところ、4人に1人が傷のトラブルを経験しており、複数回の陰毛全体の除毛がリスクを高めることが分かったという。詳細は、8月16日発行の医学誌「JAMA Dermatology」(電子版)に掲載されている。

トラブルは裂傷が最多、次いで熱傷、発疹、感染症

 研究グループは、米国に住んでいる18~65歳の男女1万4,409人をランダムに選び出し、2014年1月にインターネットで陰毛処理に関連する負傷トラブルの経験、傷の部位、傷の種類や重症度などについて、質問票による調査を実施した。負傷トラブルの経験の内容は、陰毛処理に関連する傷の有無、高頻度(5回以上)の負傷の有無、治療が必要なほどの傷の有無だった。

 質問に回答した人のうち、7,456人のデータを解析した。

 その結果、5,674人(76.1%)が陰毛処理を行ったことがあると回答。その比率は、女性(85.3 %)の方が男性(66.5%)より高かった。

 初めて処理をした年齢(平均)は、女性22.0歳に対して男性25.2歳と、男性の方が遅かった。

 94.2%は自分で処理を行っていたが、12.9%はパートナーや友人などに処理してもらっていた。処理をするときの姿勢は、「立って」が75.2%、「座って」が22.3%、「しゃがんで」が13.2%、「横になって」が11.6%。(いずれも複数回答)

 陰毛処理を行ったことがある5,674人中、傷を経験したのは1,430人。女性(27.1%)が男性(23.7%)に比べて高率だった。また、負傷した人の32.2%が、5回以上と頻繁に負傷していた。

 傷の種類は、裂け傷61.2%、やけど23.0%、発疹12.2%、感染症9.3%。感染症と回答した133人のうち49人が抗生物質を投与され、36人は傷が膿んで外科的治療を必要とするような重いものだった。

11回以上の陰毛全体の除毛が高リスクに

 分析の結果、負傷を経験した男性562人では、11回以上、陰毛全体を除毛すると、除毛しない人に比べて、トラブルのリスクが1.97倍上昇した。さらに、高頻度(5回以上)にトラブルが発生するリスクが3.89倍高くなった。

 一方、負傷を経験した女性868人では、11回以上の陰毛全体の除毛により、トラブルの発生リスクが、非除毛の人に比べ2.21倍上昇。高頻度(5回以上)のトラブル発生リスクは、2.98倍上がった。

 手当てが必要な傷は、処理経験のある5,674人のうち79人(1.4%)に認められた。

 傷の部位は、男性では会陰部(陰嚢と肛門の間)と太ももの内側が多かったが、女性では部位による差はなかった。

 治療が必要なほどのトラブルは、パートナーが処理した時や、横になった姿勢で処理した時に起こりやすかった。これは、他者が処理すると感覚が分かりづらくなり、横になると実際に目で見て確認することが難しくなるといったことが原因として考えられる。

 今回の結果について、研究グループは「陰毛処理に関連する傷はほとんどが軽かったが、傷害率は約25%と高く、1.4%は治療を要する傷だった。より安全な処理を行う必要がある」とコメント。さらに、「医療従事者は傷害リスクの高い患者に対して、トラブルを予防するよう注意喚起に努める必要がある」と指摘した。

(あなたの健康百科編集部)