2017年10月06日 06:00 公開

ガンダムが正しい服薬をPR!

厚労省が薬剤耐性問題啓発に抜擢

 「AMR対策、いきまぁーす!」という独特のフレーズにピンとくる人にとっては、より効果的なPRかもしれない。近年、不適切な抗生物質・抗菌薬の使用によって、抗生物質・抗菌薬の効きにくい性質〔薬剤耐性(AMR)〕を持った細菌が世界的に増加している。この危機を打破すべく、あの国民的人気を誇るロボットアニメのキャラクターが立ち上がった。厚生労働省と国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンター(AMRCRC)は、ロボットアニメ『機動戦士ガンダム』とコラボレーションし、AMR対策キャンペーンを開始した。AMR対策を啓発するポスターやリーフレットを、2018年3月までの期間限定で、全国の病院や調剤薬局などに掲示、配布するという。

2050年には1,000万人が薬剤耐性菌で死亡か

 薬剤耐性菌は世界で増加し続けており、対策が講じられなければ2050年には全世界で年間1,000万人がこの菌により死亡すると推定されている。

 そのため、抗菌薬の適切な使用を世界的に推進する必要があるが、日本でも依然、風邪に対して抗菌薬を処方するなどといった、抗菌薬の誤った使用法が見られる。

 そこで厚労省は、医療従事者だけではなく、患者・患者家族にも薬剤耐性菌発生予防の重要性を啓発する取り組みに着手。そのPR役として、人気アニメ『機動戦士ガンダム』に白羽の矢を立てた。

主人公の名前をもじって国民にAMR対策への協力促す

 『機動戦士ガンダム』は、1979年にテレビアニメが放映されてから徐々に人気が高まり、今や世代を超えた人気作品として知られている。厚労省はこの作品に登場する登場人物達を描き下ろしたイラストを用いたAMR啓発用のポスターやリーフレットを製作した。

 「AMR対策 いきまぁーす!」というキャッチフレーズは、主人公・アムロがガンダムに乗り込み出撃する際に叫ぶセリフ「アムロ いきまぁーす!」を踏まえたもの。また、リーフレットの裏面には、「"かぜ"には抗生物質が効く」、「抗菌薬をもらうと安心する」といった、抗生物質・抗菌薬の不適切な使用や誤ったイメージの代表例が箇条書きされている。

 このポスターとリーフレットの画像は、厚労省の公式サイトと特設サイト「かしこく治して、明日につなぐ 〜抗菌薬を上手に使ってAMR対策〜」から、無償でダウンロードできるという。

 ガンダムは多くのファンに後押しされ、2009年、全高18メートルの実物大立像となって東京お台場の潮風公園に立ち上がった。厚労省は国民がガンダムに後押しされ、AMR対策に立ち上がることを期待している。

(あなたの健康百科編集部)

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