2017年10月19日 06:00 公開

来年の花粉は今年より増加?

今年の飛散量や日照時間から予測

 毎年、春に多くの人を憂鬱にするスギ・ヒノキ花粉症。その症状の重さを左右する来年の花粉飛散量について、NPO花粉情報協会のセミナーで同協会理事(気象予報士)の村山貢司氏が予測結果を報告した。今春の花粉飛散量や今夏(6~8月)の日照時間などから、来年の飛散量は大半の地域で今年より増加する見込みだという。なお、1シーズンに1cm2あたりで観測された花粉の個数で示す。

東日本

今年の数倍に達する地点も

 村山氏によると、その年の花粉飛散量は、前年の飛散量が少なく、夏の日照時間が長いほど多くなる傾向にある。そこで今回のセミナーでは、この2つのデータから地域ごとに来年の花粉飛散量が予測された。

 東北地方については、報告された全ての観測地点において、今年の飛散量が過去10年間の平均飛散量(平均)を下回っており、日照時間は平年と同程度だった。そのため、全ての観測地点で今年や平均を上回る飛散量が見込まれるとした。

 関東地方に関しては、水戸市や宇都宮市では今年の飛散量がそれぞれ約3,500個、4,500個と平均より大きく下回り、日照時間は平年よりやや長かったため、それぞれ約1万6,000個、1万4,000個と予測された。他の観測地点でも、今年を上回る数の飛散が想定されている。

 東海・北陸地方では、多くの観測地点において、今年の飛散量が平均をやや下回る程度だった。このため、今年をやや上回る量の花粉が飛散すると考えられる。しかし、名古屋市、津市などでは今年の飛散量が平均のおよそ半分だったため、今年の約5倍、約2倍の飛散量となるもようである。

西日本

松江市、山口市、宮崎市では今年より大幅増か

 近畿地方では、今年の飛散量がおおむね平均と大差がなかったため、ほぼ全ての観測地点で今年よりやや上回る程度と見られる。ただ、奈良市については今年の飛散量が平均の約半分と少なかったため、今年の2倍以上となる約6,000個と見積もられた。

 中国・四国地方では、松江市、山口市で今年の飛散量が平均の約半分および4分の1であったことから、両市とも今年に比べ大幅に飛散量が増加すると推測される。一方、高松市は今年、平均のおよそ倍となる約5,500個が実測されたため、来年は今年の約3分の2になり、平均並みと予測された。その他の地点は、今年を上回る見込みである。

 九州地方については、福岡市と長崎市、由布市(大分県)が今年よりやや下回る見込み。3市とも、今年の飛散量が平均より上回った影響を受けるという。それ以外の地域の飛散量は今年より多くなるはずだという。宮崎市では今年の飛散量が平均の約半分であったため、来年は今年のおよそ2倍と予測された。

関東より西は2月上・中旬、東北・北陸は2月下旬に飛散か

 さらに村山氏は、今年12月~来年1月の予想気温を考慮し、スギ花粉が飛び始める時期について検討。「今のところ、関東より西の地域では2月上旬~中旬、東北や北陸地方では2月下旬と思われる」と述べた。

(あなたの健康百科編集部)