2017年11月07日 06:00 公開

乳幼児突然死症候群を減らすポイントは?

 乳幼児突然死症候群(SIDS)は、冬季に発症しやすい傾向にある。この点から厚生労働省は、毎年11月をSIDSの対策強化月間と定め、SIDSに対する社会的関心を高めるため、発症リスクを低下させる3つのポイントなどについて普及啓発活動を展開している。

あおむけ寝、母乳育児、禁煙を推奨

 SIDSは、なんの予兆も既往歴もないまま乳幼児が死に至る原因不明の疾患で、窒息などの事故とは異なる。毎年SIDSにより多くの乳児が亡くなっており、乳児期の死因としては第3位となっている。昨年(2016年)はSIDSによって109人の乳児が死亡した。

 厚労省は、SIDSの発症率を下げるためのポイントについて、周知させるべきだと考えている。また、乳幼児の死体検案を行う際は、SIDSと虐待または窒息事故を鑑別するために、解剖を受けることが必要になることがある。この点も啓発していかなければならないという。

 SIDS発症リスクを低下させる3つのポイントは以下の通り。

①1歳になるまではあおむけに寝かせる

 SIDSは、うつ伏せ、あおむけのいずれでも発症するが、これまでの研究でうつ伏せに寝かせたときの方が発症率が高いことが分かっている。医学上の特別な理由がある場合以外は、あおむけに寝かせるべきだという。あおむけ寝は、睡眠中の窒息事故を防ぐ上でも有効である。

②できるだけ母乳で育てる

 母乳育児は、さまざまな点で乳児にとって良いことが知られている。これまでの研究で、母乳で育てられている乳児の方がSIDS発症率の低いことが分かっている。

③保護者の禁煙

 保護者の喫煙は、SIDS発症の強力な危険因子である。妊娠中の喫煙は低体重の原因となり、呼吸中枢にも明らかに悪影響を及ぼす。妊婦自身の喫煙はもちろん、妊婦や乳児のそばでの喫煙もやめるべきだ。喫煙については身近な人の理解も欠かせないため、日ごろから喫煙者に協力を求めることが大切になる。

(あなたの健康百科編集部)