2017年11月15日 06:00 公開

日本呼吸器学会が「新型たばこは推奨できない」

 「新型たばこ」とされる非燃焼・加熱式たばこや電子たばこ。これらは現在、急速な広がりをみせているが、「煙が出ない、あるいは煙が見えにくいので禁煙のエリアでも吸える」、「受動喫煙の危険がない」、「従来の燃焼式たばこより健康被害が少ない」などと誤認されているという。こうした事態を受け、日本呼吸器学会はこのほど、「非燃焼・加熱式たばこや電子たばこに対する見解」を公式サイトで発表。「推奨できない」とした。

病気や死亡リスクとの関連は不明

 非燃焼式・加熱式たばこや電子たばこは、従来型のたばこ製品(燃焼式たばこ)とは異なる"新型たばこ"とされる()。

表.新型たばこの分類

(日本呼吸器学会公式サイトより)

 これらの新型たばこの使用と病気や死亡リスクとの関連性については、現時点では明らかとなっていない。この点について、同学会は「科学的根拠が得られるまでに、かなりの時間を要する」としている。新型たばこに関しては、「従来の燃焼式たばこに比べ、タール(たばこ煙中の有害物質のうちの粒子成分)を含まないとされているが、依存性物質であるニコチンやその他の有害物質を吸引する製品であり、体内に有害物質が取り込まれているのは明らか」と指摘する。

 また、新型たばこの受動喫煙による健康リスクについても、科学的根拠を得るにはかなりの時間を要するが、「受動喫煙の危険がない」といった主張には根拠がないと指摘。「使用者にとっても、受動喫煙させられる人にとっても、非燃焼・加熱式たばこや電子たばこは推奨できない」との見解を示した

 同学会は、最近のわが国における新型たばこの急速な普及に鑑み、国民の健康に対する影響や社会的影響について憂慮し、学会としての見解を示したという。

(あなたの健康百科編集部)