2017年11月24日 06:00 公開

インフルエンザの本格シーズン到来!その対策は?

 まもなく始まるインフルエンザの本格シーズンに備え、厚生労働省では「平成29年度 今冬のインフルエンザ総合対策について」を取りまとめ、国民に対してインフルエンザに関する情報を提供するとともに、適切な対応を呼び掛けた。

感染防止対策は「咳エチケット」と予防接種

 季節性インフルエンザウイルスには、A(H1N1)亜型(2009年に流行した新型インフルエンザと同じタイプ)、A(H3N2)亜型(いわゆる香港型と同じタイプ)、B型の2つのタイプの合計4種類がある。厚労省によれば、いずれも流行する可能性があり、流行しやすい年齢層はウイルスのタイプによって多少異なるものの、全ての年齢層においてインフルエンザに注意する必要があるという。

 感染防止対策としては、「咳エチケット」と予防接種を推奨している。「咳エチケット」はマスク着用の推奨や人混みで咳をする際の注意点等であり()、厚労省はこの「咳エチケット」の普及啓発活動を行っている。

 図「咳エチケット」

  • 咳・くしゃみが出る時は、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。マスクを持っていない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。
  • 鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、 手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗いましょう。
  • 咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。
  • ※咳エチケット用のマスクは、薬局やコンビニエンスストア等で市販されている不織布(ふしょくふ)製マスクの使用が推奨されます。
  • ※マスクの装着は説明書をよく読んで、正しく着用しましょう。
  • ※咳エチケットを心掛けることは、周囲にウイルスをまき散らさない効果があるだけでなく、周りの人を不快にさせないためのマナーにもなります。

(厚生労働省ホームページ 「平成29年度 今冬のインフルエンザ総合対策について」より)

 予防接種はインフルエンザの発症抑制や重症化抑制に効果があるとされており、高齢者や基礎疾患を有する人など、インフルエンザにかかると重症化するリスクが高い人に対して特に効果的と考えられる。接種回数は13歳以上では原則的に1回。65歳以上、60〜64歳で心臓や腎臓、呼吸器の機能に障害があり身の回りの生活が極度に制限されている、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)により免疫機能に障害があり日常生活がほとんど不可能な場合は、公費補助のある定期予防接種の対象となる。

 高齢者施設・医療機関でも感染防止対策を徹底

  高齢者施設ではインフルエンザウイルスを持ち込まないことが重要であり、厚労省ではウイルスの侵入阻止および侵入後のまん延防止を目的とした「インフルエンザ施設内感染予防の手引き」を、各施設に対して周知させるとしている。また、医療機関に対しても「医療機関における院内感染対策マニュアル作成のための手引き」等により、院内感染防止に関する指導をいっそう徹底させるという。

 Q&Aやポスターにより予防を啓発

  一般向けには、毎年のインフルエンザの流行シーズンに寄せられる質問から、頻度の高いものをQ&Aとしてまとめている。さらにキャラクターを使った啓発ツールも作成し、自治体キャラクターとのコラボレーションも予定されている。

  その他、インフルエンザ発生状況やその他の関連情報、ワクチン・治療薬の確保状況を公開している。また、「感染症・予防接種相談窓口」を開設し、インフルエンザを始めとした感染症の一般的予防方法、流行状況や予防接種の意義、有効性、副反応等に関する疑問に対し、電話にて対応するとしている。

  詳細は厚生労働省ホームページ「平成29年度 今冬のインフルエンザ総合対策について」を参照。

(あなたの健康百科編集部)