2017年12月09日 06:00 公開

ナッツを食べて心筋梗塞を予防

28g食べるごとに13%ずつリスクが減少

 ナッツに心筋梗塞を予防する効果のあることが、米・ハーバード大学の研究グループが行った大規模な疫学研究で分かった(J Am Coll Cardiol 2017;70:2519-2532)。ナッツを28g食べるごとに、心筋梗塞のリスクは13%ずつ減少する計算になるという。

ピーナツとクルミは脳卒中のリスクも低下させる

 今回発表された研究は、米国の一般住人20万人以上を対象に、食習慣と心筋梗塞や脳卒中との関係を検討したもの。ナッツの摂取頻度は、①ほとんど摂取しない②週に1サービング未満③週に1サービング④週に2~4サービング⑤週に5サービング以上―の5つのグループに分類した(1サービングは28g)。

 検討の結果、①のグループに比べ⑤のグループでは、心筋梗塞を発症するリスクが20%減少しており、意味のある差が認められた。しかし、脳卒中の発症リスクは①と⑤のグループで差がなかった。

 ナッツの種類を「全ナッツ」「ピーナツ」「ナッツ類(木の実)」「クルミ」「バターピーナツ」に分類して検討し直すと、心筋梗塞のリスクは全ナッツ、ピーナツ、ナッツ類(木の実)、クルミが低下させ、脳卒中のリスクはピーナツとクルミが低下させた。

バターピーナツには予防効果なし

 バターピーナツは心筋梗塞のリスクも、脳卒中のリスクも低下させなかった。この点について研究グループは「おそらく、塩分や糖質が添加されるためにナッツのメリットが消失してしまっているのであろう」と考えている。

 研究グループは今回の結果から、「ナッツを28g食べるごとに心筋梗塞+脳卒中が6%ずつ減少し、心筋梗塞としては13%ずつ減少する」と分析している。

 関連サイトMedical Tribuneでは、北里研究所病院糖尿病センター長の山田悟氏が医療関係者向けに、この研究について解説している。記事はこちら

(あなたの健康百科編集部)