2017年12月28日 06:00 公開

希少がんの四肢軟部肉腫の治療施設一覧を公開

 国立がん研究センターは12月25日、患者数が非常に少ない「希少がん」の一種である軟部肉腫のうち、手足あるいは体幹の浅い部分に発生する四肢軟部肉腫について、専門的な治療が受けられる全国53の医療施設のリストを、ホームページ「がん情報サービス」において公開した。

数が少ないがゆえに診療・受療上の課題も大きい

 希少がんは、日本では「人口10万人当たりの年間発生がおおむね6例未満」と定義される、非常にまれながんの総称である。患者数が少ないため、診断がつくまでに時間がかかり、専門的な治療を受けられる医療機関などに関する情報も限られているのが現状だった。

 国立がん研究センターがこのたび公開したのは、「四肢軟部肉腫」と言われる、手足あるいは体幹の筋肉や腱、脂肪などにできる軟部肉腫の専門施設の情報である。各施設の治療件数、外科、内科、放射線治療、病理医などの専門医の勤務状況や連携の実態などが示されている。患者や家族また医療者は、この情報を見ながら受診先あるいは紹介先の施設を選ぶことができる。

 なお注意したいのは、「肉腫」は全身の骨や、筋肉や脂肪などの軟部組織から発生する悪性腫瘍の総称だが、今回公表された情報は、手足や体幹の浅い部分の軟部肉腫に限定したものである。内臓や顔、頭にできた肉腫については、専門施設も診療科も異なる。四肢軟部肉腫の情報が最初に公開されたのは、軟部肉腫は希少がんの中では比較的発生頻度が高く、中でも四肢の発生が60%を占めるためだという。

 また、今回公表されたリストは、一定の条件を満たす専門施設を全国から募集した上で作成されたものである。リストにない施設では治療が受けられないというわけではない。あくまでも、受診先を探す手掛かりとなることが目的である。今後、他の希少がんについても情報公開の予定であり、それらの情報は適宜更新される予定だという。

(あなたの健康百科編集部)

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