2018年01月09日 06:00 公開

1月9日は風邪の日

 風邪の日は、大相撲・第4代横綱の谷風梶之助がインフルエンザ(当時流行したインフルエンザは御猪狩風と呼ばれた)で死亡した日である。谷風は江戸中期の1750年に仙台で生まれ、1789年に横綱に昇進、1795年1月9日に現役で死亡した。谷風は63連勝した記録を持ち、死亡時には35連勝中であった。1784年に流行したインフルエンザは"タニカゼ"と呼ばれたが、それは「土俵上でワシを倒すことはできない。倒れているのを見たければワシが風邪にかかったときに来い」と谷風が流行当時に豪語したことに由来するという。大相撲に谷風梶之助は2人おり、初代は1694年生まれで大関になった力士で、風邪の日の谷風は2代目であり、その後は止め名となっている。

 厚生労働省が昨年(2017年)6月に発表した「抗微生物薬適正使用の手引き」では、鼻症状、咽頭症状、下気道症状が同時に同程度存在するウイルス性の急性気道感染症を感冒とし、抗菌薬投与を行わないことを推奨している。かぜ症候群は上気道の急性の炎症による症状を呈する疾患を指し、感冒、インフルエンザを含む。かぜ症候群の原因微生物は80〜90%がウイルスであるが、一般細菌、マイコプラズマ肺炎なども原因となる。ウイルス性のかぜ症候群であれば抗菌薬は不要であり、扁桃に細菌感染が見られる場合などでは抗菌薬を投与するが、実際に抗菌薬が必要なケースはかぜ症候群の10%以下である。