2018年02月05日 06:00 公開

気になる花粉症、症状が軽い年齢、重い年齢は?

 花粉が本格的に飛び始める2月-。日本気象協会によれば、既に花粉の飛散が確認された地域もあるという。老若男女問わず多くの人が発症する花粉症だが、年齢によって症状に差はあるのか? そんな疑問に答える調査がロート製薬で実施され、年齢を重ねるほど症状が軽くなることが明らかになったという。

加齢による免疫の衰えが花粉症には幸いする?

 調査は2017年11月1~2日、①花粉症であると実感している全国の成人男女(20~79歳)500人②花粉症であると実感している子供(0~16歳)を持つ母親500人-を対象に、インターネットを利用して実施された。

 ①の成人男女については、20、30、40、50歳代と60歳代以上の5つの年齢層別に花粉症のひどさを分析したところ、「軽症である」との割合は60歳代以上で61%と最も高く、50歳代が41%、40歳代が39%の順であった()。

図. 最も当てはまる感じる花粉症の症状の割合

※使用している花粉症治療薬や実施している治療法がある場合は、それらを行わない状態での症状について回答

(プレスリリースを基に編集部作成)

 毎年の症状について「年齢を重ねるにつれ楽になってきたと感じる」と答えたのは、60歳代以上が26%と最も高く、40歳代が21%、50歳代が18%と続いた。
 この理由について、大阪府済生会中津病院小児科免疫・アレルギーセンター(大阪乳児院院長)の末廣豊氏は「花粉のような体内に入った異物を取り除く働き(免疫系)は高齢になるほど衰え、アレルギー症状が起こりにくくなっているからだろう。加えて、過去に受けてきた治療の効果も現れていると思われる」と述べた。

 また、「若い人ほど症状がひどい背景には、時代による環境や食生活の変化が挙げられる」と指摘。近年の過剰に衛生的な環境や、糖分・脂質を多く含むファストフードの流行などが、アレルギー症状を悪化させる要因になっているとした。

両親が発症していない子供の花粉症は見逃されやすい

 また、②の花粉症であると実感している子供を持つ母親を対象とした調査では、「自身もしくは夫が花粉症である」という回答が85%に達していた。しかし、「自身も夫も花粉症ではない」も11%あり、花粉症だと実感している子供の1割は、両親が発症していないことが分かった。

 さらに、鼻の奥にある副鼻腔に炎症が広がり、鼻詰まりや息苦しさ、鼻水などの症状が出る副鼻腔炎に関する回答も集計した。その結果、花粉症の子供が「副鼻腔炎と診断された」(36%)と「副鼻腔炎の症状があると思う」(20%)を合わせると、56%に上った。

 これらの結果に対して、末廣氏は「子供の花粉症は、ボーッとしているだけに見えるなど、他人では判断しにくい場合がある。両親が花粉症でない場合は、特に見逃しに注意してほしい」と呼びかけている。

 さらに、花粉症に合わせて起こる副鼻腔炎については「症状が長引くと、アレルギー治療薬では効きにくくなるので、適切な治療薬を選択する必要がある」とアドバイスしている。

(あなたの健康百科編集部)