2018年03月05日 06:00 公開

シングルファザーは早死リスクが高い

カナダ・4万人の研究

 シングルファザーは、シングルマザー、配偶者やパートナーと同居する父親や母親と比べて若年死亡率が高いことが、カナダ・オンタリオ州在住の4万人を対象とした研究で明らかになった。同国・Institute for Clinical Evaluative SciencesのMaria Chiu氏らが医学専門誌Lancet Public Health(2018年2月14日オンライン版)に発表した。

シングルファザーは不健康な生活習慣が多い

 今回、オンタリオ州在住のシングルファザー871人(平均年齢45.7歳)、シングルマザー4,590人(同40.6歳)、配偶者やパートナーと同居している父親1万6,341人(同43.1歳)と母親1万8,688人(同40.7歳)、計4万490人を対象にシングルファザー群とそれ以外の群で死亡率を比較した。

 対象の背景を見ると、シングルファザーでは、シングルマザー、配偶者やパートナーと同居する父親・母親に比べて年齢が上で、がん罹患率が高かった。加えてシングルマザー、配偶者やパートナーと同居する母親に比べて心血管疾患罹患率が、配偶者やパートナーと同居する父親と比べて救急来院や入院率が高い値だった。シングルファザーは、配偶者やパートナーと同居する父親・母親に比べて野菜・果物摂取量が少なく、多量飲酒率が高いなど、不健康な生活習慣の傾向が強かった。また、シングルファザーは、シングルマザーに比べて別居率、離婚率、死別率が高かった。

死亡リスクが2倍以上に上昇

 中央値11.1年間追跡した結果、シングルファザー35人、シングルマザー345人、配偶者やパートナーと同居する父親85人・母親228人が死亡した。1,000人・年当たりの死亡率は、それぞれ5.81、1.74、1.94、1.19だった。

 年齢、性、人種、生活習慣、健康などの因子を調整すると、シングルファザーの死亡リスクはシングルマザーの2.49倍、配偶者やパートナーと同居する父親の2.06倍になった。

 Chiu氏らは「シングルファザーは社会的ネットワークや、子育てに対する支援が乏しい傾向にあるため、社会的なサポートが課題となる可能性が示された。今回の研究から、シングルファザーは配偶者やパートナーと同居する父親よりも、医療サービスを受ける率が高かった。シングルファザーが医療機関を受診した際に、医師が治療継続、行動改善につながる動機付けをすることは、シングルファザーの健康を改善する絶好の機会となる。このような医師の介入が、高リスク群の健康改善に効果的な可能性がある」と述べている。

(あなたの健康百科編集部)