2018年03月13日 06:00 公開

父親似の赤ん坊はより健康に育つ?

 生まれた時に父親と似ている子供は、父親とより多くの時間を過ごし、1歳に達した時点でより健康に育っていると、米ニューヨーク州立大学の研究者らがJ Health Econ(2017; 57: 179-190)で報告した。

「自身の子供」という意識が生まれ、子育てに積極的に参加

 研究者は「子育てにおいて父親の存在は重要で、子供の健康に影響を及ぼす」と述べ、Fragile Families and Child Wellbeing (FFCW) 研究のデータを用いて、両親が未婚で子供が母親と暮らす715家庭について分析した。

 その結果、父親似の子供はそうでない子供と比べて、1歳時点でより健康であった。自分に似た子供を持つ父親は積極的に子育てに時間を割くとみられ、そうでない父親に比べて子供と過ごす期間が月平均で2.5日長かった。また、別居中の父親が子供の元を訪れ月に1日長くともに過ごすことで、子供の健康は標準偏差の10%超ほど向上することも分かった。

 研究者は「子供が自分に似ていると感じている父親は、子供が自身の子供であるという意識がより強くなり、より長い時間子供と一緒に過ごす」と考察している。

 この結果は、特に両親が未婚の子供において、父親と過ごす時間が子供の健康を向上させる上で重要であることを示唆している。

 研究者は「われわれは、父親に似ている子供の健康指標が高くなることを見いだした。主な要因としては、父親が頻繁に子供に会いに行くことで、子供の世話や見守りに費やす時間と、子供の健康や経済的なニーズに関して親が把握する情報が増えることが挙げられる。『子供は村全体で育てるものだ』ということわざがあるが、子育てに積極的な父親は間違いなく重要な役割を果たすと考える」と述べている。

(あなたの健康百科編集部)