2018年03月14日 06:00 公開

知ってる? 生活習慣病の「トリプルリスク」

健康と食生活に関する調査結果

 健康診断で気になる数値といえば、血圧や血糖、血中脂質(コレステロールや中性脂肪)だが、これらのうち、どれか1つでも悪いとほかの2つも悪くなる可能性があることを"トリプルリスク"という。このリスクに関する正しい知識と対処法を啓発するために発足した「トリプルリスクを考える会」は先月26日、健康と食生活に関するアンケートを実施。トリプルリスクに対する認知度は非常に低く、ケアもほとんどなされていないことを明らかにした。

一度の食事で塩分、糖分、脂肪分を全て注意しているのは1割

 アンケートは全国の30~60歳代の男女1,200人を対象に、インターネットで行われた。

 その結果、「健康診断を定期的に受けていない」との回答が34%で、「健康診断前の食事制限時間は全く気にしない」が20%に達するなど、トリプルリスクの前提となる数値が正確に計測できていない人も少なくなかった。

 また、トリプルリスクについて、その内容まで知っている人はわずか5%で(図1)、一度の食事で塩分、糖分、脂肪分すべての取りすぎを注意できる人は10%であった(図2)。

図1. 血圧・血糖・血中脂質のどれか1つが悪くなると、他の2つも悪くなる可能性があるということを知っているか?(1,200人)

図2. 一度の食事で塩分、糖分、脂肪分の取り過ぎを同時に注意できるのはいくつまでか?(1,200人)

(図1、2ともにプレスリリースを基に編集部作成)

 一方、塩分や糖分、脂肪分の取りすぎについて、「1つ以上気になる」人は7割を超えており、これらに対する意識はあるものの行動になかなか結び付かないことも示された。

 さらに、血圧が気になり始めたきっかけについて、男性は「健康診断で悪い結果が出たから」が4割を占めたのに対し、女性は「メディア等で健康情報に触れて」が4割と、健康対策を始める主な動機は男女で異なっていた。

 アンケートを監修した岡部クリニック(東京都)院長の岡部正氏は、「トリプルリスクが高い人は勿論、健康診断で異常なしと言われた人もリスクがゼロというわけではない。誰しも血圧・血糖・血中脂質に影響を及ぼす塩分・糖分・脂肪分を3つ同時に注意すべきである」と指摘した。

 しかし、アンケート結果のように、同時に複数のポイントを注意することはなかなか難しい。そこで同氏は「対策は1つに絞って始めて、徐々にその範囲を広げるなど、着実に継続するための工夫が必要」とアドバイスしている。

(あなたの健康百科編集部)

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