おならが出て困る…「呑気症」のせいかも?
2011年9月12日 10時0分 掲載
おならが出て困る…「呑気症」のせいかも?
つばをのみ込まないようにする―ストレス発散を心掛けて
おならが頻繁に出て困る人が、中高年に多い。なぜ加齢とともにおならが出るようになるのかを、防止策を含めて、防衛医科大学校(埼玉県)第2内科の岩井淳浩講師に聞いた。
ガスを作る野菜や穀物
――なぜ、おならは中高年以降の人に出やすいのですか。
「おならは、おなかの中にたまったガスが肛門(こうもん)から排出されるもので、ガスが増加すると回数も増加します。ガス増加の大きな原因にはストレスがあります」
――なぜストレスが?
「中年以降になるとストレスが職場や家庭で増え、緊張した場合につばをのみ込む動作が増えるのです。その際に空気も一緒にのみ込んでしまうことが、ガスを増加させる原因となります。腸管内ガスは約70%がのみ込まれた空気で、残りの約20%は血液から放出されたものであり、10%ほどは腸内細菌で分解された食べ物から生じます。従って、ガスの量はのみ込む空気のほかに、食べ物も影響しています」
――どのような食べ物が?
「加齢とともに食べ物の好みが肉食から菜食に変わりがちですが、野菜や穀物などは小腸で消化吸収されず、大腸で分解されて腸内ガスになるのです。同様に飲酒、下剤の常用、さらに糖尿病患者の消化を遅らせる薬の服用なども、ガスの量を増やします。このほか、肝硬変や心不全の人は、腸粘膜の血流が低下してガスの吸収が悪くなるため、ガスの量が増えます」
飲酒やガムも控えめに
――おならに悩んでいる人は、どのように対応すればよいのですか?
「ストレスについては、まず発散を心掛け、つばをのみ込まないように意識することが先決です」
――食生活については?
「マメ類やイモ類など繊維の多い炭水化物はガスが大量に生じるので、控えた方がよいと思います。飲酒も控えてください。また、ガムは空気をのみ込みやすいので、やめた方がよいでしょう」
――その他、注意点は?
「便秘の場合は、下剤に頼らない方がよいでしょう。また、いつもと同じような食事を取っているのにおならのにおいが急に変化したようなときは、大腸がんなどの病気の危険性もあります。念のため、最寄りの消化器科で検査を受けた方がよいでしょう」
2001年7月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)


