1日に2杯以上のコーヒーで女性のうつ減少
2011年9月30日 17時30分 更新
1日に2杯以上のコーヒーで女性のうつ減少
男性では、コーヒーを摂取するとうつが減少することが報告されている。米ハーバード公衆衛生大学院のMichel Lucas氏らは、米国人女性5万人を10年間追跡調査した結果、コーヒーを1日2杯以上飲んだ人で、うつの減少が見られたと、米医学誌「Archives of Internal Medicine」9月号(2011; 171: 1571-1578)に報告した。
1日4杯以上ではリスク20%減
Lucas氏らは、1996年に抑うつ症状がなかった女性5万739人(平均年齢63歳)を2006年まで追跡。2年ごとに行われた郵送調査の回答から、1980~04年のコーヒー平均累積摂取量を求め、うつについては2000~06年に医師からの診断や抗うつ薬の定期的な使用について尋ねた。コーヒーを飲み始めてから2年以上たった時点で、うつ発症との関連を調べた。
10年間の追跡期間中、2,607人がうつを発症した。コーヒーの摂取を週1杯以下、週2~6杯、1日1杯、1日2~3杯、1日4杯以上に分けると、コーヒーを飲む頻度が高いグループほど喫煙率が高く、アルコール摂取が多く、教会や地域コミュニティーへの参加が少なく、肥満や高血圧、糖尿病が少なかった。
年齢やカロリー摂取量、基礎疾患などを含めて分析したところ、週1杯以下のグループと比べたうつ発症リスクは、1日2~3杯グループで15%減、1日4杯以上グループで20%減と低下。一方、週2~6杯と1日1杯の両グループでは、統計学的に有意なリスク減少は認められなかった。
カフェインフリーコーヒーではリスク低下なし
これをカフェイン消費量で分析すると、最小の1日100ミリグラム未満グループに比べ、最大の1日550ミリグラム以上グループでうつ病リスクが20%減少した。また、カフェインレスコーヒーとうつの間には関連がなかった。なお、コーヒー1杯(235ミリリットル)のカフェイン量は95ミリグラム、紅茶と緑茶はともに50ミリグラム程度といわれている。
Lucas氏らは、睡眠の妨げを恐れる女性がカフェインを避けるなど、うつになりやすい状態ではコーヒーの摂取量が低下する可能性を指摘しつつ、今回の結果について「コーヒー摂取と自殺率低下の関連を指摘したこれまでの研究結果と一致する」と結論。カフェイン入りのコーヒーを飲むことがうつの予防や治療に有用かどうか、さらなる研究が必要としている。
(編集部)



