お酒だけなら太らない?
お酒だけなら太らない?
2011年12月27日 掲載
酒飲みが太るのは、同時に食べるおつまみが高カロリーだからだと聞きました。
おつまみをやめてお酒だけにすれば太らないのですか?
お酒(アルコール飲料)だけでも太ります。
確かに好まれるおつまみは、ポテトチップスなどのスナック菓子、ピーナツなどのナッツ類や揚げ物など油を使った高カロリーの物が多いです。
でも、アルコールにもカロリーはあるのです。 アルコールは1グラム当たり7.1キロカロリーで、タンパク質と炭水化物は4キロカロリー、脂肪は9キロカロリーなので、アルコールは脂肪に次ぐ高カロリーです。
例えば40度のウイスキーを100ミリリットル飲むと32グラム※のアルコールを摂取したことになり、摂取カロリーとしては227.2キロカロリーと、意外に高カロリーなのです。
※ アルコール量(グラム)=容量(ミリリットル)×アルコール度数(%)×0.8(アルコールの比重)
ご参考までに、主なアルコール飲料のカロリーを挙げておきます。 梅酒やカクテルなどは糖分(炭水化物)をかなり多く含むため、お砂糖がたっぷり入ったジュースと同じでとても太りやすいのです。

また、アルコールには、体脂肪の蓄積を促進する作用があり、アルコール飲料によるエネルギーの取り過ぎは中性脂肪を増やし、脂肪肝や内臓脂肪の増加につながります。
アルコールは3大栄養素(脂質、タンパク質、炭水化物)と違って、体に必要な栄養素が入っていないため、栄養的には空っぽで「エンプティーカロリー」といわれています。お食事代わりにアルコール飲料を飲むと、カロリーは多いのに栄養不足になり、正常な代謝の妨げにもなってしまいます。
さらに、アルコール飲料で食欲が増し、ついつい飲み過ぎ・食べ過ぎとなり、カロリーオーバーとなってしまうことも多いのです。
何よりも大切なのは、アルコール飲料の適量を守って飲み過ぎないことです。量に気を付けながら、楽しくおいしく飲んでくださいね。
中野 里美(なかの さとみ)
1990年、東京女子医科大学卒業後、慶應義塾大学医学部内科学教室に入局。都立広尾病院、国立病院機構栃木病院などを経て、2007年から三菱UFJニコス株式会社診療所勤務。同社において初代統括産業医として、社員の健康管理を行っている。 日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会専門医、日本医師会認定産業医、労働衛生コンサルタント。
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