2011年08月31日 公開

東大病院がうつ症状の検査入院プログラム開始

年間約100人受け入れ

 東京大学病院精神神経科は,うつ症状がある患者を対象とした4日間の「こころの検査入院プログラム」を開始した。年間100人程度を受け入れ,鑑別診断補助法として精神医療分野で初めての先進医療に承認された光トポグラフィー検査をはじめ,外来診療では行うことが難しい検査や心理プログラムを集中的に行い,診断と治療の方向付けを行う。

費用は7万円前後

 光トポグラフィー検査は移動可能な小型装置を用い,明るい部屋で座ったまま検査ができるため,精神疾患における脳機能評価に向いている。同検査を応用することで大うつ病性障害,双極性障害(躁うつ病),統合失調症のいずれの可能性が高いかが約7~8割の正確さで示めされる。光トポグラフィー検査は,うつ症状の鑑別診断補助として2009年4月に先進医療として承認され,全国4施設で実施されている。

 プログラムへの参加には,主治医からの紹介が必要で,退院後は基本的に紹介元の医療機関で治療を継続する。入院費用は7万円前後(医療費,先進医療の費用,食費を含む)で,(1)心電図,単純X線検査,(2)光トポグラフィー検査,(3)コンピューター断層撮影(CT),脳波検査,(4)血液検査,(5)精神科診断面接(SCID)による詳細な症状の評価,(6)心理検査,(7)評価シートによる発達障害の簡単な評価,(8)核磁気共鳴画像法(MRI)・単一光子放射断層撮影(SPECT;必要時)―などを実施する。

(MT Pro 2010年2月25日 掲載)