2011年11月21日 公開

高血圧治療薬でアルツハイマー病リスクが低下?―英研究

 高血圧患者に処方される降圧薬アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)を使用することで、アルツハイマー病のリスクが低下する可能性があること、英ブリストル大学のNeil M. Davies氏らが米医学誌「Journal of Alzheimer's Disease」10月号(2011; 26: 699-708)に発表した。

ACE阻害薬より高いリスク低下率

 Davies氏らは、降圧薬の処方データを記録した英国の一般診療研究データベースを用いて、ARBや降圧薬のアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、その他の降圧薬とアルツハイマー病、血管性認知症、その他の認知症との関係を検討する研究を行った。

 症例は1997~08年に認知症と診断された60歳以上の9,197人(アルツハイマー病5,797人、血管性認知症2,186人、その他の認知症1,214人)。各症例につき年齢、性、受診している診療所を一致させた対照を4人まで選択し、ARBやACE阻害薬、その他の降圧薬を6カ月間以上処方された患者の間でアルツハイマー病、血管性認知症、その他の認知症のリスクを比較した。

 その結果、アルツハイマー病、血管性認知症、その他の認知症と診断された患者では、その他の降圧薬と比べARBとACE阻害薬の処方が少なかった。

 アルツハイマー病のリスク低下率は、ARBで53%、ACE阻害薬で24%と、ARBでの方が強かった。また、ARBではアルツハイマー病のリスク低下が血管性認知症、その他の認知症より大きかった。

(編集部)

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