2012年01月16日 公開

若い花粉症患者の最もつらい症状は「鼻水」「鼻詰まり」

小社アンケート調査

 昨春は、東日本を中心にスギ・ヒノキ花粉の超大量飛散となり、地域によっては観測史上最高を記録した。メディカルトリビューンでは、花粉症診療の実態や診療行動について弊社医療従事者向け情報サイト「MT Pro」の医師会員ならびに若年患者(またはその家族)を対象に、インターネットアンケートを実施。中高生以上では通年性のアレルギー性鼻炎が増加傾向にあること、花粉回避の予防指導や、初期療法に積極的に取り組んでいることなどが分かった。なお、最もつらい症状は、患者調査からは「鼻水」という回答が、医師調査からは「鼻詰まり」との回答が最多だった。

小学生の受診率が上昇

 調査は、医師調査ではMT Pro医師会員340人(内科、小児科、耳鼻咽喉科、眼科、調査時期は2011年10月17~27日)、患者調査では358人(花粉症の症状を有する小学生=7~12歳=および中高生=13~18歳=の両親、19~29歳の患者本人、調査時期は2011年10月21日)。

 まず、ここ数年間の若年患者数の増減について医師調査の結果を見ると、「増えた」との回答が28.5%、「少し増えた」が42.9%で、約7割の医師が増加を実感していた。

 ここ数年間に受診患者数が20%以上増加したとの回答の割合を患者の年齢層別に見ると、19~29歳では32.1%、中高生では30.8%であったのに対し、小学生では42.4%と多く、低年齢化が進んでいることが示唆された(図1)。

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 また、花粉症患者ではぜんそくなど他のアレルギー疾患を合併しているケースが多いことが知られているが、今回の調査では半数以上が他のアレルギー疾患にかかったことがあると回答。医師調査によると、小学生でぜんそく、通年性アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の頻度はほぼ同じだったものの、中高校生や19~29歳では通年性アレルギー性鼻炎の頻度が高く、スギやヒノキ以外のアレルゲンに陽性の人が多いと考えられた。

年齢が上がるにつれ「鼻詰まり」が増加

 花粉症で最もつらい症状は、患者調査では「鼻水」との回答が最多で、次いで「鼻詰まり」の順。一方、医師調査では「鼻詰まり」が最も多かった(図2)。耳鼻咽喉科医の回答では、年齢層が上がるにつれて「鼻詰まり」の割合が高くなり、「集中力の低下」の割合も同様に増加した。

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 花粉回避のための眼鏡やマスクなどの着用指導については、医師調査では約半数が積極的に指導しており、患者の年齢が上がるほど高く、2010年に比べると増えていた。

 花粉飛散前から治療を開始する"初期療法"の実施状況については、中学高生以上に対しては半数以上の医師が積極的に行っていた。

 飛散シーズンの中等度の症状に対する経口薬と鼻噴霧薬の組み合わせ(主薬+併用薬)について年齢・診療科別に見ると、小学生では内科系や小児科の第1位は第2世代抗ヒスタミン薬+ロイコトリエン受容体拮抗(きっこう)薬、中高生および19~29歳のいずれも、内科系、小児科、耳鼻咽喉科ともに第2世代抗ヒスタミン薬+鼻噴霧ステロイド薬が最も多かった。

 薬剤投与の際に留意すべき点については、いずれの年齢でも「眠気の副作用の少なさ」が上位で、小学生では「服用しやすい剤形」が上位だった。

(編集部)