川合俊一さんインタビュー(3)

2012年02月06日 公開

川合俊一さんインタビュー(3)

第3回 背を伸ばすための肉体改造計画

――バレーボールをするには恵まれた体格ですね。

 僕は195センチで弟は189センチ、父が183センチと、もともと大柄な家系だったんです。でも、小学校6年生のころは150センチしかなく、決して大きい方じゃありませんでした。父がある日、「子供をオリンピック選手にしてやろう」と突然言い出し、そこから家族総出で僕の身長を伸ばす計画が始まったんです。

 「大きくなれる遺伝的を持っているから、そこまでしなくても」と思う人もいるかもしれませんが、遺伝子はあくまで「大きくなれる素地を持っている」だけであって、本当に伸びるかどうかは生活習慣や環境の影響も無視できないんです。

――具体的には何をしたのですか。

 まずは牛乳を飲みました。朝食の時に1リットル飲むことが日課でしたね。小中学生の体でコップ5杯分を飲むのはかなり大変でしたが、どうにかこうにか飲んでいました。それを10年間続けましたよ。

 後になって、このことを専門家に話したら、牛乳をたくさん飲むことが骨を伸ばすことに直接関係するかどうかは分からないものの、成長する時期に骨を丈夫にするカルシウムを十分に摂取していたことは良かったと言われました。そして、おやつはカツオ節丸ごと1本だったり、ちりめんジャコ、シラス干し、煮干しだったり。朝食には必ず焼き魚が出て、身を食べた後にさらに焼いて骨まで食べていましたね。

――カルシウムを重点的に取っていたのですね。

 それだけではありません。実家がトンカツ屋をやっていたので、トンカツ、カツ丼、カツカレーも結構食べていました。しかも、父から「肉を食べるなら野菜はその3倍」と厳命されていたので、キャベツをはじめ野菜をたくさん取りました。お肉が大好きな年ごろにしては、本当によく野菜を食べていたと思いますよ。

 そのおかげで、骨を作るのに必要なカルシウムやタンパク質、ビタミンCをバランスよく体に十分与えられていたのだと思います。外でよく遊んでいたことも、体を成長させるためには良かったそうです。カルシウムの吸収を助けるビタミンDは、日光を浴びることで体の中に作られると知り、うまい具合に身長を伸ばす栄養を取れていたんだなと、自分でも驚きました。

――理想的な食生活を実践していたのですね。

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 本当に徹底していました。それも両親のバックアップがあってこそなんです。食事に関しても、毎晩、家族そろって食べていました。そこでのコミュニケーションで、バレーボールのことはもちろん、食事で正しく栄養を取ることの大切さなどを教わったのだと思います。

 成長する子供に必要な栄養に関することは、親が学び、実践し、それを子供に伝えることが大切です。健やかであるためには、食事は基本中の基本。そうした日ごろの積み重ねが、子供たちの未来を大きく切り開く可能性につながるのだと思います。

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