2012年02月14日 公開

高いと脳卒中や心筋梗塞の恐れ―早朝血圧を測ろう

夜間持続型は特に注意

 早朝高血圧は、脳卒中や心筋梗塞になる危険性が高い。「高血圧の治療中やストレスの多い人は、早朝血圧を測って高いようなら医師に相談し、適切な治療を受けてください」と、東京都健康長寿医療センターの桑島巌副院長は勧める。

日内に大きく変動

 血圧は目覚めて行動している昼間は高くなり、就寝してリラックスしている夜は低くなるのが一般的だ。日本のガイドライン(指針)では、正常血圧は収縮期(最高)血圧が130ミリメートルHg未満で、拡張期(最低)血圧が85ミリメートルHg未満としている。収縮期血圧が140ミリメートルHg以上、または拡張期血圧が90ミリメートルHg以上だと、高血圧で治療が必要とされている。

 血圧の値には、診察室で測定する外来血圧と家庭で測る家庭血圧がある。血圧は、1日のうちで体の動きや心の状態によって高くなったり低くなったり大きく変動する。これによって、診察室での血圧と家庭や職場での血圧の値に大きなギャップが生じる場合が少なくない。

 「外来血圧は正常なのに、夜間や早朝に高血圧になる"仮面高血圧"は隠れ高血圧ともいわれ、将来、脳卒中を起こす可能性が高いのです」(桑島副院長)

行動には余裕を

 早朝高血圧には2つのタイプがある。1つは夜間の高血圧が朝まで続く「夜間持続型」と、就寝中は正常血圧だが起床して行動開始とともに急激に血圧が上昇する「早朝上昇型」。特に注意したいのが夜間持続型だ。「1日の3分の1は高血圧が続いているわけで、血管や心臓に対する影響が大きく、脳卒中や心筋梗塞の危険度が増すのです」(桑島副院長)

 早朝高血圧の発見には、起床して30分から1時間の間に血圧を測定するとよい。「2回測って2回目の値を記録して医師に相談してください」(同副院長)

 受診すると、夜間の血圧の状態を知るために24時間の血圧測定を行う場合もある。治療は、高血圧で治療中の人なら夜間も効用が続く薬へ変更する。また、起床してすぐ家を出て駆け足で駅へ急ぐなどの行動があれば慎むよう指導する。

 桑島副院長は「日ごろから、余裕を持って行動するよう心掛けることが大切です」とアドバイスしている。

2009年12月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)