2012年03月21日 公開

白米を食べるほど糖尿病に、アジア人で顕著

日中米豪の研究を解析

 米ハーバード公衆衛生大学院(HSPH)のEmily A. Hu氏らは、白米の消費量が多いほど2型糖尿病を発症しやすいという解析結果を、3月15日付の英医学誌「BMJ」(電子版)に発表した。1日1杯増えると2型糖尿病の発症リスクは11%増加していたという。解析は日本、中国、米国、オーストラリアの研究を対象に行われ、西洋人よりアジア人でその傾向が強いことも分かった。

アジア人は1.55倍

 Hu氏らは、白米の消費と2型糖尿病の発症リスクに関する研究を検索。基準を満たした日本、中国、米国、オーストラリアの4研究のデータを解析した。

 対象者35万2,384人を4~22年追跡したところ、1万3,284人が2型糖尿病を発症していた。白米の平均消費量はアジア人で多く、ご飯として1日3~4杯食べており、西洋人では週1~2杯だった。

 白米の消費量が最も多いグループの糖尿病リスクは、最も少ないグループと比べ1.27倍に上昇していた。このリスク上昇は人種によって異なっており、西洋人の研究で1.12倍だったのに対し、アジア人の研究では1.55倍だった。

 また、白米の消費量が1日1杯増加するごとに糖尿病リスクが1.11倍増加し、性別の解析では男性(1.08倍)より女性(1.46倍)で関連が強いことが示された。

 白米は高GI(グリセミック指数)食であり、食事によるグリセミック負荷が糖尿病発症リスクを上昇させることが西洋とアジアの研究で報告されている。また、白米は玄米と比べて糖尿病リスク低下に関連することが報告されている繊維、マグネシウム、ビタミンが少ない。

 今回の結果から、Hu氏らは「アジア人では他の精製穀物、加糖飲料と同様に白米を多く食べることによる悪影響を受けやすく、西洋人でもリスクが上昇する」と結論。ただし、人種違いによるリスクの変化については、さらにデータが必要だろうとしている。

(編集部)

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