2012年04月13日 公開

気になる子供の出べそ、健康上は問題なし

腹部の内臓が押し出されて膨らむ

 出べそ(臍=さい=ヘルニア)は通常、2歳ごろまでには自然に小さくなるが、まれに出たままのことがある。「健康上は心配ないが、気になるなら手術でくぼんだへそを作ることもできます」と、湘南鎌倉総合病院(神奈川県)形成外科の山下理絵部長は話す。

全身麻酔で入院必要

 胎児は、おなかの中で母親の胎盤とへその緒でつながり、栄養をもらって成長する。出生のときにへその緒は切られ、へその部分は筋肉が欠損している。出べそというのは、この欠損した部分に腸管などの腹部の内臓が押し出されて膨らむ状態。

 「へそは、どういう形が正常なのか決められません。しかし、その子供が大きくて嫌だ、小さくしてほしいと希望すれば、手術をします」と山下部長。手術は急ぐ必要はないが、友達ができて、へその形が気になりだす小学生頃までに行うことが多い。

 「小学生の手術は全身麻酔で行い、2泊3日の入院をしてもらいます。手術はヘルニア門という出べそ部分の穴を閉じ、余っている皮膚を切除してくぼんだへそを作ります」(山下部長)

 出べそは個人差があって、手術をしても外見上希望通りのへそが作れないこともある。山下部長は「形成外科でよく相談した上で、手術をするか決めることを勧めます」と助言している。

(編集部)

2008年6月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)