2012年08月06日 公開

人間ドックの上手な受け方、受診前のみの禁酒しないで

 人間ドックを受ける人は少なくないが、有効利用に疑問符の付く人もいる。上手な人間ドックの受け方について、三井記念病院(東京都)総合健診センターの山門實所長に聞いた。

学会公式サイトに認定施設

 職場や自治体の健康診断に比べ、人間ドックのメリットは検査項目が多く、結果を基に医師をはじめ栄養士などから直接に的確な生活指導を受けられる点。ただ、費用は全額自己負担になる。

 「一般的な日帰りドックの場合、基本検査は47項目あります。費用は医療施設によって異なりますが、3万5,000円以上は掛かります。質の高さが求められるので、日本人間ドック学会では質の向上を目指して人間ドック健診施設機能評価を行い、認定施設を公式サイトで公開しています」(山門所長)

 人間ドックを受ける際は、まず認定施設を選ぶ。その上で次のような点に留意するとよいという。

  1. 通常、1カ月ほど前に受診前夜の注意事項が知らされるので、それを守ってありのままの自然体で受ける。例えば、検査結果を良くしようと1週間前から禁酒や禁煙するのはよくない。
  2. 検査結果によって再検査や精密検査が必要とされた場合は、必ず受ける。それによって、がんなどの早期発見につながる。
  3. 脳血管障害や動脈硬化、肺がん、骨粗しょう症などが気になる場合は、その検査をオプション(追加検査)として加える。
  4. 受診直前に風邪を引くなど支障が生じた場合は、事前に相談する。
  5. 内視鏡検査で精神安定剤を用いる必要がある場合は、自分で車を運転しての受診は避ける。
  6. 高血圧など基礎疾患があって薬を常用している場合は、その旨を事前に知らせて指示を受ける。

 山門所長は「40歳を過ぎたら、年1回は人間ドックを受けると健康維持に効果的です。オプションは3~5年に1回でよいでしょう」とアドバイスしている。

(編集部)

2010年4月取材(記事内容、医師の所属・肩書きは取材当時のもの)

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