2013年08月14日 公開

深夜のパソコン前でのだらだら食い、心臓病になる恐れ

カロリー摂取の比重を朝食に―イスラエル研究

 夜食や夜中の間食は健康に良くないとされている。夕食をたくさん食べる人に比べ、朝食をたくさん食べる人で大きな減量効果が得られたとの研究結果(「Obesity」電子版)を報告したイスラエル・テルアビブ大学医学部のDaniela Jakubowicz教授は、8月5日付の同大学ニュースリリースで「深夜にパソコンやテレビの前でだらだらとする間食は、肥満の蔓延(まんえん)に一役買っている。体重だけでなく心臓病になりやすくなるなど、夜中の(糖分を取ることによる)快感は、見た目よりもずっと高くつく」とのコメントを寄せ、警鐘を鳴らしている。

2グループとも1日1,400キロカロリーに設定

 ダイエットや減量が必要な病気の治療では、どんなものを食べるかだけでなく、いつ食べるかも重要とされている。これまでの研究でも、朝食を抜くと太りやすく病気にかかりやすくなること(関連記事1)、朝食を抜く男性で心臓病になりやすいこと(関連記事2)などが報告されている。ただし、「朝食を定期的に取っていると体重が減る」というのは、科学的根拠がない推測にすぎないという(関連記事3)。

 Jakubowicz教授は肥満(BMI=肥満指数が25~37)で糖尿病ではない(血糖値=OGTT2時間後血糖が血液1デシリットル当たり200ミリグラム未満)などの条件に合った30~57歳の女性93人(平均年齢45.8歳)を対象に、1日当たりの総エネルギー量を1,400キロカロリーに設定し、下記の2グループに分類。2週間置きに体重、腹囲(ウエストサイズ)、血圧、血糖、脂質などを測定した。

  1. 朝食グループ(46人)
    ...エネルギー摂取の比重を朝食に置く(朝食700キロカロリー、昼食500キロカロリー、夕食200キロカロリー)
  2. 夕食グループ(47人)
    ...エネルギー摂取の比重を夕食に置く(朝食200キロカロリー、500キロカロリー、700キロカロリー)

 なお、1日1,540キロカロリーを超えた日が1週当たり4日以上だった朝食グループ8人、夕食グループ11人を除外した。

"朝にガッツリ"で体重、肥満度、血糖値などが改善

 12週間後、夕食グループ(3.6キロ減)に比べ、朝食グループ(8.7キロ減)で2.5倍の減量が確認された。BMIも夕食グループ(5%減)より朝食グループ(10%減)で減少し、腹囲も夕食グループ(3.9センチ減)に比べて朝食グループ(8.5センチ減)でより減少していた。

 一方、血圧は両グループで減少していたが、グループ間の差は認められなかった。

 さらに、朝食グループでのみ総コレステロールの減少とHDL(善玉)コレステロールの上昇、血糖値は朝食グループでより大きく減少、中性脂肪は朝食グループで33.6%減だったのに対し、夕食グループでは14.6%増だった。

糖尿病や心血管病も予防か

 以上のことから、Jakubowicz教授らは「1日のエネルギー摂取量が同じでも、朝食に比重を置いた食事パターンにすることで、糖尿病や心血管病になるリスクの減ることも示唆された」とした。

 また、同大学のニュースリリースでは「パソコンやテレビの前でだらだらとする間食、特に深夜のそうした間食は、肥満の蔓延(まんえん)の大きな一因となっている。体重だけでなく心臓病になるリスクも増すなど、夜中の(糖分を取ることによる)快感は外観よりもずっと高くつく」とのコメントを寄せている。

(編集部)

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