2014年05月12日 公開

上司の叱責などが引き金に、うつや不安になる「適応障害」

怠けやわがままと誤解しないで

 環境になじめないなど生活上のストレスから、うつや不安など心身にさまざまな症状が現れる適応障害。転職や上司の叱責(しっせき)などが引き金になることが多いという。横浜労災病院(神奈川県)勤労者メンタルヘルスセンターの山本晴義センター長は「症状が軽い場合、怠けやわがままなどと誤解されることもあります。心の病なので、治療には職場や家庭での適切な対応が重要です」とアドバイスする。

無断欠勤が増える

 適応障害は、軽いうつを感じるような段階から、症状が重くなると強い不安やうつ、情緒や行動の面で障害を示すことがある。似たような症状を示すうつ病に比べると、職場が変わったとか、上司に厳しく叱責されたなど、ストレス反応が起こったある時点から急に発症することが多いという。

 「うつの印象がうつ病に比べると軽いのも特徴で、ストレスの原因が職場であれば、そこから離れた夕方以降や週末は元気になる。他人を非難するなどの行為が増えたり、急に無断欠勤が増えたりするなどもよくある症状です」(山本センター長)

無料メール相談も受付中

 原因と思われる明らかなストレスに反応し、それから3カ月以内に行動や感情面の症状が始まっていることが診断の目安。原因がなくなれば、その後、半年を超えて症状が続かないのも特徴だ。

 「治療ではまず、ストレスの原因を取り除くこと。そのために、自分自身の置かれている状況を適切に整理し、原因を理解して対応してもらいます。原因が取り除けない場合は適応力を高めるなど、ストレスへの反応を修正する手助けをします。カウンセリングも有効な方法で、うつ気分や体の症状を和らげるために補助的な薬物療法も行います」

 同センターでは、山本センター長が仕事上のストレスや対人関係などによる身体的・精神的問題に関するメール相談(mental-tel@yokohamah.rofuku.go.jp)を24時間、無料で受けている。詳細は同センター公式ページを参照。

(編集部)

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