2014年10月24日 公開

歯周病、半数以上が「すぐ歯医者行かない」...ライオン調査

意識の低さ浮き彫りに

<strong>ライオン・オーラルケアマスターの河村有美子さん</strong>(同社プレスリリースより)
ライオン・オーラルケアマスターの河村有美子さん(同社プレスリリースより)

 ライオンは10月20日、30~60歳の男女176人に行った歯周病に関する意識調査の結果を発表した。それによると、多くの人が歯茎の腫れや出血を経験しているにもかかわらず、その中で「近いうちに歯医者に行こうと思う」と回答したのは2割にとどまり、半数以上がすぐに受診しないことが判明。一般生活者の歯周病に対する意識の低さが浮き彫りになった。

歯磨きの大切さ理解も実行となると...

 歯周病は、歯を支えている組織(歯肉、歯根膜など)が炎症を起こしてしまう病気。主な原因は歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)に存在する歯垢(しこう)で、歯垢の中の歯周病菌が毒素を出し、歯茎に炎症を引き起こしてやがて歯周組織を破壊していく。

 歯周病予防の基本は歯垢を除去すること。同社が歯科医療従事者に行った調査でも約7割が「歯と歯茎の境目の歯垢を除去すること」が最も大切なセルフケアと答えており、今回の調査でも72.1%がが大切と感じ、「歯間清掃」も52.3%が重要と考えるなど意識が高かった。

 しかし、実行している人となると「歯と歯茎の境目の歯垢除去」は57.0%、「歯間清掃」は33.7%と大幅に下がり、気にはなっていても実行できていないという実態が明らかに。

「歯茎の出血は歯周病のサイン」

 また、歯茎の腫れと出血の経験者はそれぞれ58.7%、71.5%の上るにもかかわらず、「近いうちに歯科医院に行こうと思っている」と回答したのは経験者の2割程度で、「いつか時間があれば行こうと思っている」「しばらくすれば治るので様子を見る」「いつものことなので気にしない」を合わせて半数以上がすぐに治療を受けないことが分かった。

 同社オーラルケアマイスターの河村有美子さん(歯科衛生士)は「歯周病は痛みがなく、自分で気づきにくいため、"歯茎の出血は歯周病のサイン"と覚えておきましょう。痛みが出てからでは、歯周病が進行していることがあります」とアドバイス。

 日頃から出血、腫れ、口臭などを目安にセルフチェックを行い、プロの指導のもと、歯垢を落とすためのブラッシング法や歯間清掃など丁寧なセルフケアを心がけること、定期的に検診を受けること、歯石除去などのプロケアを受けることなど勧めている。

(麻耶)

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