2014年11月26日 公開

スマホ見る姿勢、首の負担は小学生1人分―米専門家が警告

 スマートフォンなど電子端末を長時間使うと、眼精疲労や首や肩の筋肉疲労、手のしびれ、いわゆる"ストレートネック"など、体にさまざまな悪影響を及ぼすことが知られている。こうした「スマホ症候群」と呼ばれる症状を引き起こすからには、スマホを使うときに相当な負荷がかかっているのだろう―そう考えた米ニューヨークの脊柱外科専門医、Kenneth K. Hansraj氏らが調べた結果、首が前に傾くほど首の骨にかかる負荷が増え、最も悪い姿勢では27キロにも上ったという。これは日本の小学3年生(8歳)の平均体重に相当する負荷だ。詳細は、医学誌「Surgical Technology International」11月号(2014; 25: 277-279)に掲載されている。

年間利用時間は1,400時間

 「スマートフォンなどの携帯情報端末は世界中で使用されているが、使用する際にはどうしても姿勢が悪くなる」と話すHansraj氏は、一般的な体格の人をモデルに解析。首の曲がる角度は正常な姿勢(角度ゼロ)の場合でも4.5~5.4キロの負荷がかかっているが、首の曲がる角度が15度になると12キロ、30度で18キロ、60度では27キロもの負荷がかかると推計された。

 文部科学省の調査では、日本の小学3年生(8歳)の平均体重は男子で27.1キロ、女子で26.4キロとなっている。

 さらに、携帯情報端末の平均利用時間は2~4時間、年間累積700~1,400時間で、高校生の場合では5,000時間にも上るといわれている。その間、首の後ろに子供を乗せているのと同じ程度の負荷がかかっていることになるのだ。

 Hansraj氏は、首への負荷がさまざまな障害をもたらす可能性があると懸念を示した上で、「最新の技術革新を使わずにいることは不可能に近いが、スマートフォンなどを利用する際には首を自然な湾曲に保ち,前かがみの姿勢を避けるよう努力すべき」とアドバイスしている。

(編集部)

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