2015年03月19日 06:00 公開

アフリカ人の視力、大人は日本人より低い? 金沢医大調べ

紫外線浴びる量が関係か

 どこまでも続く広い草原、地平線にそびえる山々...そこで育まれたアフリカ人は視力が良い―そんなイメージがあるが、実は大人になると日本人より低くなることが分かった。ジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケアカンパニーは、金沢医科大学が中央アフリカ東部のタンザニアで行った調査によると、タンザニアの子供は日本の子供に比べて視力が格段に良いが、成人になると日本人の方が視力が良かったと発表した。赤道に近いタンザニアは日本に比べて紫外線が2倍近く強く、子供の頃に浴びた大量の紫外線が目の老化を招き、視力を低下させた可能性があるいう。(関連記事:"目の日焼け"にご用心! 気づかず白内障になることも

子供の近視は日本の13分の1

 今回の報告は、金沢医科大学が昨年、タンザニアで行った調査と日本のデータを比較したもの。世界遺産のキリマンジャロ国立公園やザンジバルなど、タンザニアはアフリカでも有数の大自然に恵まれた国で、この国に住むマサイ族は複数の日本のテレビ番組企画で"視力世界一"に認定されている。

 調査の結果、タンザニアの子供の93.6%は裸眼の視力が1.0以上で、近視の割合は日本人の約13分の1と、日本の子供に比べると極めて視力が良かった。しかし、大人の視力を比べると、タンザニア人よりも日本人の方が良いという逆転現象が起きた。

目に紫外線浴びる量は日本の3倍以上

 世界保健機関(WHO)によると、18歳までに生涯の半分の紫外線を浴びてしまうというが、タンザニアの子供は紫外線が強い屋外で過ごす時間が長く、紫外線を防ぐ眼鏡やコンタクトレンズの使う割合もかなり低い。目に紫外線を浴びる量は日本の子供の3倍以上、紫外線による目の障害「瞼裂斑(けんれつはん)」になった子供は日本の4倍以上という。

 また、タンザニア人は若い頃から老眼になる割合も高く、紫外線が原因の病気によって50歳で失明したり、視力が極端に低下したりしている人も多いようだ。

 金沢医科大学眼科の佐々木洋教授は「紫外線により目の水晶体が白く濁り、白内障が早まることで眼の老化現象を生じやすくなると推測できます。目にも十分な紫外線対策を心がけましょう」と述べている。

(編集部)

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