2015年06月05日 公開

ストレスや生活習慣が薄毛を加速する? 近畿大とリーブ21

遺伝以外も影響する可能性が示される

 薄毛は男女を問わずに悩みのタネだが、圧倒的に多いのが男性の薄毛(AGA=男性型脱毛症)。近畿大学薬学部の川﨑直人教授(公衆衛生学)と同大学医学部奈良病院の山田秀和教授(皮膚科)は、発毛事業を手がける「毛髪クリニックリーブ21」とともに、AGAに悩む男性にアンケート調査を行った結果、遺伝や男性ホルモンだけでなく、ストレスや生活習慣など環境的な要因もAGAに影響する可能性が示されたと報告した。この結果は、5月29~31日に福岡県で開かれた日本抗加齢医学会の会合でも発表された。

ストレスや生活習慣とAGA進行度に関連性

 AGAは成人男性に見られる髪が薄くなる状態で、額の生え際の後退や頭頂部の髪が薄くなり、地肌が見えやすくなるなどが症状。遺伝や男性ホルモンの影響で、髪の毛が太く長く育たないうちに抜けるのが主な原因といわれる。

 研究グループは、AGAに悩む20歳代~40歳代のリーブ21男性会員196人を、AGAの進行度を画像によって7段階に分け、それを「軽症群(レベル1~2)」と「重症群(レベル3~7)」に分類。さらに、ストレスや運動、食生活といった29項目のアンケート調査を行った。

 その結果、20歳代では重症軍と比べ、軽症群は趣味があって運動をしているが、ストレスを感じていた。30歳代では重症群の方が趣味があって運動をしており、40歳代では重症群が軽症群比べてストレスを感じやすい―いうということが分かった。

 各年代でAGAのレベルとアンケート結果に関連性が見られたことから、川﨑教授らは、生活習慣などがAGAの進行に関わる可能性があると結論。今後は、関連性が認められた項目や、年代別で違いがあった項目を詳しく調査・研究を行い、AGAとの関係性を探るとしている。

(編集部)

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